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[MOM2571]綾羽MF畠山逸基(3年)_先制点、苦しい時間帯で目立つプレーも俊足アタッカーはレベルアップ誓う

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突破を図る綾羽高MF畠山逸基(左)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 福島復旧・復興祈念大会 帝京安積高 1-1 綾羽高 熱海フットボールセンター]

「悔しくないのか」。綾羽高は後半30分の失点シーンを除くと、試合の大半の時間帯で主導権を握っていた。それだけに一つのピンチが失点に繋がってしまったこと、また得点できるチャンスを再三作りながらも引き分けに終わってしまったことを岸本幸二監督は厳しく指摘。先制点を決め、右サイドから再三チャンスを作り出していたMF畠山逸基(3年)も全く満足していなかった。

「(点を決めた)他にも自分が決めるべきところや、アシストする場面はあったので、それができないところは反省しないといけない」。スピードに自信を持つアタッカー、畠山は前半18分に右サイドからのドリブルシュートで先制点。右サイドでのスピードを活かした縦突破や、DFの前に強引に身体を潜り込ませて抜け出す動き、そしてゴール前に飛び出す動きなど存在感を放っていた。

 後半の苦しい時間帯でもボールを何度も要求し、前に出ていく力もあった。だが、わずかに欠いた精度。右サイドを抜け出しながら、クロスをDFの足先に当ててしまったり、ドリブルシュートをわずかに枠から外してしまったりするなど2点目に繋がるプレーをすることができなかった。

 それだけにレベルアップを宣言。「(インターハイ予選)決勝の草津東戦も自分のクロスのミスで得点に結び付けられていないというところがあったので、そこはきょうも改善できていないと感じました。夏では自分のラストのところの精度を上げて、1対1で抜き切る技術も上げて、選手権では絶対に滋賀県で優勝したい」と誓っていた。

 ボトムアップ理論を取り入れているチームは日常からサッカーに繋げるチームづくり。だが、畠山は「もっとサッカーに活かしていきたい」と口にする。普段の意識からより高めて、成長、結果に結びつける。

(取材・文 吉田太郎)

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