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[MOM2733]矢板中央DF白井陽貴(3年)_堅守・矢板中央の柱、完封勝利もたらす

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矢板中央高CB白井陽貴主将

[12.14 プレミアリーグプレーオフ1回戦 矢板中央高 1-0立正大淞南高 広島一球]

「今日はディフェンスでしょう。やっぱり白井の存在は大きいと思います」

 矢板中央高・高橋健二監督は、1-0で立正大淞南高の猛追から何とか逃げ切った試合を振り返り、ディフェンスリーダーの貢献を称えた。

「彼がいなかったらウチは崩壊します。去年から守備のリーダーとしてやってもらっていますし、いるのといないのではまるで違う」(高橋監督)

 実際、CB白井陽貴主将(3年)を欠いたプリンスリーグ関東最終節・前橋育英高戦は0-4と大敗。無敗優勝を逃す結果になってしまっていた。だが、彼がいれば、矢板中央は本来の堅守を発揮する。

 この試合でも相手の攻勢を激しく受けることになった時間帯にあっても落ち着いた対応を継続。持ち味であるヘディングの強さだけでなく、カバーリング能力も向上しており、何よりボールへの集中力が高い。ゴール前のギリギリの攻防で、常に存在感を発揮し続けた。

 CBでコンビを組む2年生DF長江皓亮が「本当に自分の憧れの人。すごく頼りになる」と全幅の信頼を置くようにチームメイトからの信望も厚い。「個性派が多い」と誰に聞いても同じ答えが返ってくる今年のチームだが、白井というリーダーがしっかりまとめることで、たとえ耐える時間の続く試合展開になっても強さを出せるチームになっている。

 矢板中央にとって決して好内容の試合ではなかったが、白井を中心に守り勝てるという強みを見せるゲームでもあった。

(取材・文 川端暁彦)
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