[2019umbroユースチャレンジ]プレミア在籍時から「戦い方をガラリと変えたい」。阪南大高がG大阪ユースに5-4で打ち勝つ!
[3.10 2019umbroユースチャレンジ G大阪ユース 4-5 阪南大高 J-GREEN堺]
西日本を中心に高校年代の注目チームが集まった「2019 umbroユースチャレンジ」の2日目が10日にJ-GREENで行われた。ガンバ大阪ユースと阪南大高との一戦は、5-4で阪南大高が勝利した。
全勝同士の対戦とあり、試合は最後まで目が離せない激しい打ち合いとなった。前半に主導権を握ったのは、DF奥田勇斗(2年)が「昨年は残念な結果に終わったので、今年こそは優勝できるようにチーム一丸となって頑張りたい」と意気込むG大阪ユース。同日に行われたJ3の試合に主力5人が帯同したが、敵将である濱田豪監督に「やっぱりG大阪の子たちは上手い」と言わしめる程の技術で、阪南大高ゴールに迫る。
最終ラインからの丁寧なビルドアップで攻撃のリズムをを作ると、相手エリアではMF中村仁郎(中学3年)を起点にピッチの幅を使った崩しを披露。前半21分にはDF大野榛里(1年)が前に出てインターセプトに成功。素早く前線に入れたボールをMF川崎修平(2年)が決めて、G大阪が先制した。
対する阪南大高は2年生が前日に修学旅行から帰ってきたばかりとあり、「身体がめっちゃ重かった」(DF高木践、2年)。それでも、ボールを繋ぐ相手に対して受け身になることなく、前からのプレスを徹底。高い位置で奪いきれなくても、MF柳武輝(1年)とMF河上愛斗(1年)のダブルボランチが2度追い、3度追いしてG大阪に食らいついた。アグレッシブな守備でチームに勢いを与えると、24分には左サイドでボールを奪ったFW篠畑純也(2年)が同点弾マークしたが、前半終了間際に2失点目を許し、前半を終えた。
阪南大高は1点ビハインドで迎えた後半も開始すぐに3失点目を許したが、後半5分の篠畑の2点目を皮切りに10分間で2点を追加し、逆転に成功。高木は「途中から出場した選手がしっかり縦を突破して、仕事してくれたおかげ」と振り返った。16分にはFW大谷優斗(2年)に同点弾を許したが、直後に左CKのこぼれ球をDF小西宏登(1年)が叩き込み、再び勝ち越しに成功。終盤は高木を中心に身体を粘り強い守りで失点を回避し、5-4で阪南大高が勝利した。
過去2年の阪南大高はプレミアリーグに所属。格上と張り合いためにブロックを固めた守備からのカウンター攻撃を整備したが、プリンスリーグ関西に降格した今年は、自分たちが主導権を握る試合が増えるため、同じ戦いをするわけにはいかない。濱田監督は「昨年、一昨年とは戦い方をガラリと変えたい。2年間のようなスタイルを阪南だと思われるのは嫌なので、アグレッシブに行く所を見せたい」と口にする。内容面で見れば、まだまだ課題もあるが、G大阪が相手でも憶することなくボールを奪いに行き、5点を奪えたことは今後のチームにとって、プラスになるはずだ。
(取材・文 森田将義)
西日本を中心に高校年代の注目チームが集まった「2019 umbroユースチャレンジ」の2日目が10日にJ-GREENで行われた。ガンバ大阪ユースと阪南大高との一戦は、5-4で阪南大高が勝利した。
全勝同士の対戦とあり、試合は最後まで目が離せない激しい打ち合いとなった。前半に主導権を握ったのは、DF奥田勇斗(2年)が「昨年は残念な結果に終わったので、今年こそは優勝できるようにチーム一丸となって頑張りたい」と意気込むG大阪ユース。同日に行われたJ3の試合に主力5人が帯同したが、敵将である濱田豪監督に「やっぱりG大阪の子たちは上手い」と言わしめる程の技術で、阪南大高ゴールに迫る。
最終ラインからの丁寧なビルドアップで攻撃のリズムをを作ると、相手エリアではMF中村仁郎(中学3年)を起点にピッチの幅を使った崩しを披露。前半21分にはDF大野榛里(1年)が前に出てインターセプトに成功。素早く前線に入れたボールをMF川崎修平(2年)が決めて、G大阪が先制した。
対する阪南大高は2年生が前日に修学旅行から帰ってきたばかりとあり、「身体がめっちゃ重かった」(DF高木践、2年)。それでも、ボールを繋ぐ相手に対して受け身になることなく、前からのプレスを徹底。高い位置で奪いきれなくても、MF柳武輝(1年)とMF河上愛斗(1年)のダブルボランチが2度追い、3度追いしてG大阪に食らいついた。アグレッシブな守備でチームに勢いを与えると、24分には左サイドでボールを奪ったFW篠畑純也(2年)が同点弾マークしたが、前半終了間際に2失点目を許し、前半を終えた。
阪南大高は1点ビハインドで迎えた後半も開始すぐに3失点目を許したが、後半5分の篠畑の2点目を皮切りに10分間で2点を追加し、逆転に成功。高木は「途中から出場した選手がしっかり縦を突破して、仕事してくれたおかげ」と振り返った。16分にはFW大谷優斗(2年)に同点弾を許したが、直後に左CKのこぼれ球をDF小西宏登(1年)が叩き込み、再び勝ち越しに成功。終盤は高木を中心に身体を粘り強い守りで失点を回避し、5-4で阪南大高が勝利した。
過去2年の阪南大高はプレミアリーグに所属。格上と張り合いためにブロックを固めた守備からのカウンター攻撃を整備したが、プリンスリーグ関西に降格した今年は、自分たちが主導権を握る試合が増えるため、同じ戦いをするわけにはいかない。濱田監督は「昨年、一昨年とは戦い方をガラリと変えたい。2年間のようなスタイルを阪南だと思われるのは嫌なので、アグレッシブに行く所を見せたい」と口にする。内容面で見れば、まだまだ課題もあるが、G大阪が相手でも憶することなくボールを奪いに行き、5点を奪えたことは今後のチームにとって、プラスになるはずだ。
(取材・文 森田将義)