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尚志の新司令塔、MF小池はエース不在の試合でも「自分が結果を」

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尚志高の新司令塔、MF小池陸斗

 どの試合でも、輝く。MF小池陸斗(新3年)はサニックス杯国際ユース大会(3月、福岡)で尚志高(福島)の10番を背負って出場。テクニカルなボランチは随所で巧みなボールコントロールや展開力を発揮していた。

 だが、仲村浩二監督は予選リーグのプレーについて、「もう少しスルーパスを出して欲しい」と指摘。ゲームをコントロールすることはもちろん、得点に直結するようなプレーも求めていた。

 本人は硬さがあったことを認めた上で、「今大会(サニックス杯)は自分が前向いてプレーする時間が短くなっていて、攻撃の部分でまだ自分が存在感を出せていないと感じています。展開、スルーパスもそうですし、一発でFWが決定的なチャンスになるようなパスを出せるところは自信のあるところです。決定的なプレーがもっとできればいい」とより決定的なプレーを増やしていくことを誓っていた。

 今年の尚志は、「高校年代最高峰のリーグ戦」プレミアリーグEASTが主戦場となる。「相手チームももっと強くなってくると思うので、個も組織ももっと強くならないといけない」と小池。今年はFW染野唯月主将(新3年)がU-18日本代表や日本高校選抜の活動などで、不在となる試合もありそうだ。

 全国4強入りした選手権で先発を務めていた新3年生も染野のみ。選手権で試合に絡むことができなかった小池を含め、今年の3年生は経験が浅い。サニックス杯は染野の活躍もあって優勝したが、新司令塔は大黒柱が不在となっても、自分がチームを勝たせる意志がある。

「唯月がいない中で自分が結果を出していかないと、このチームはもっと強くならないと思います」。

 決意を口にする小池が理想とする選手は、日本代表MF柴崎岳だ。「日本代表の柴崎岳選手が理想の選手。攻守で存在感を発揮していて、どの試合を見ていてもボールをもらう回数が多いし、攻撃を展開している。そういう選手になりたい」。本人は声を出す部分や守備で身体を張る部分ももっと出していかなければいけないと感じている。憧れの存在のように、どんな試合でも攻守で存在感を発揮する選手へ。そして、厳しいリーグ戦やトーナメント戦を勝ち抜く力になる。

(取材・文 吉田太郎)

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