beacon

いわきFCでの1か月で筋肉量1kg、体重3kg増量のFWバスケス・バイロンが連発。高校選抜の「エース」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本高校選抜FWバスケス・バイロン

[3.31 練習試合 日本高校選抜 2-3 流通経済大 時之栖G]

 新加入したいわきFCで肉体強化中の強力アタッカーが、日本高校選抜のエースになる。全国高校選手権決勝でインパクトのある活躍をしたFWバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)は、今回の静岡合宿で日本高校選抜に1か月ぶりとなる合流。前日の桐蔭横浜大戦で2ゴールを挙げているバイロンはこの日の流通経済大戦も1ゴールを奪った。

 右FWとして先発したこの日の1本目は周囲との連係良く、ラストパスの出し手になったり、逆に抜け出しから決定機を迎えたりしていた。一方で、相手DFラインに張り付いてしまったり、中へ中へと入りすぎてしまう部分を指摘され、2本目は単独での強引な仕掛けの数も増えてしまっていたが、それでも結果を出して見せた。

 1-1の2本目23分、左サイドからのドリブルでマークを外し、強引にPAへ切れ込んだところでPKを獲得。GKに左足PKを一度止められながらも、こぼれ球を左足でゴールに叩き込んだ。

「トップスピードに乗りながらシュートを打つことをいわきでも取り組んでいて、昨日2点獲って、きょうも1点でしたけれども、何が何でも獲ってやろうと思ってやっていたので、そこは良かったと思うけれど、もっと点を獲ってチームを勝たせられる選手になりたいです」

 日本高校選抜の朝岡隆蔵監督から求められているのは守備での立ち位置を含めたポジショニングの向上だ。ライン間でボールを受けることができれば、もっと周囲とのかかわりを増やすことができるし、より自分のドリブルも発揮することができる。それだけに、指摘されたことを意識しながら所属チームや今後の高校選抜の活動で修正。そして、欧州遠征でエースとして大暴れする。

 今回の日本高校選抜には甲府入りしたFW宮崎純真(山梨学院高)やC大阪でルヴァン杯デビューしたFW西川潤(桐光学園高、新3年)、選手権得点王のFW染野唯月(尚志高、新3年)といった各校のエースが選出されているが、バイロンはその中でも自分が結果を残す意気込みでいる。

「自分の中でもエースという選手になりたい。自分が最後ゴール前でいい仕事をしてチームを勝たせられれば一番良いので、もちろんチームのために守備も頑張りつつ、結果がくればいと思っています」

「日本のフィジカルスタンダードを変える」いわきFCに加入して1か月強。クラブの鍛錬期ということもあって、トレーニングはかなりハードなのだという。筋力トレーニングのあとスピードトレーニングやボールトレーニング。合計3時間強の練習に「ヤバイっすね。山田とはまた違う苦しさですね」と苦笑する。

 それでも、バイロンは自分の意志でその厳しい環境を求めてきた。「そういうところを求めていわきに来たので、満足せずにまだ通過点なので、これからもっと(身体を)デカくしていきたいです」。この1か月で筋肉量は1kgほど、体重は3kgも増加。選手権を沸かせた超絶テクニシャンは、肉体もより磨いて4月の高校選抜欧州遠征で「エースとして」躍動し、ゴールを連発する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
2019日本高校選抜欧州遠征特設ページ
★日本高校選抜の活躍を プーマ フットボール公式Instagram アカウント でもチェック!

TOP