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[球蹴男児U-16リーグ]試合終了2分前にFW中村決勝点!熊本国府が東福岡に続いて神村学園も撃破

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勝利を喜ぶ熊本国府高イレブン

[5.4 球蹴男児U-16第2節 熊本国府高 3-2 神村学園高 大津町運動公園多目的広場]

 4日、「2019 球蹴男児U-16リーグ」Division1は第2節を行い、昇格組の熊本国府高(熊本)が昨年3位の神村学園高(鹿児島)に3-2で逆転勝ちした。

 熊本国府は開幕節で昨年2位の東福岡高を2-1で撃破。神村学園にも競り勝った。前半3分に神村学園MF畠中健心のゴールで幕を開けた一戦は、7分に熊本国府のMF森川貴斗がミドルシュートを決めて1-1とする。

 熊本国府はMF大村幸輝がボールを引き出しながらポゼッション。前線では「自分の特長である前から前からという思いで最初から飛ばしていきました」というFW山下宗大が強引に相手の前に潜り込む動きで存在感を放つ。そして、正田浩之コーチがそのポテンシャルの高さを認めるCB立田仁が空中戦での強さに加えて、判断しながらのフィードで攻撃の起点となっていた。

 一方の神村学園は畠中やMF抜水昂太、MF佐藤璃樹を中心にショートパスを繋いで対抗。PAで仕掛けるシーンを増やそうとする。そして前半終了間際、神村学園は相手のミスを突いたMF片山捷真が抜け出す。これはGKに阻まれたが、こぼれ球を畠山が右足で流し込んで2-1とした。

 だが、熊本国府は後半16分、山下のキープからMF徳永夢叶が繋ぎ、森川が右足シュート。これがDFのハンドを誘い、PKを山下が右足で決めて2-2とした。熊本国府は終盤、ロングボールや畠中の強さを活かした攻撃。神村学園にプレッシャーをかけると43分、競り合い後のこぼれ球から交代出場FW中村瑠来が右足で決勝点となる一撃をねじ込んだ。

 熊本国府のDFラインの中心として奮闘した立田は、「自信があるのは、守備をまとめるところと対人のところ。きょうは自分のミスを引きずってそのあとできなかったので、そこでコントロールできるようにこれから成長していきたい」と語り、山下は「自分は九州男児で得点王が目標なので、次の試合も自分のシュートでゴールが決まるように、次も勝ちにこだわっていきたい。収めるところだったりまだまだ自分の改善点があるので、次の試合に改善していきたいと思っています」と課題改善を誓っていた。

 立田は学校生活から人前で発言することなどを意識。日常からメンタル面の改善や技術面の向上を目指しているという注目CBは、「九州男児でこれから勝ちを多く掴んで上位の順位を狙っていきたい」と力を込めた。チームは2連勝の後、東海大福岡高と引き分け、日章学園高に0-2で敗戦。自分たちの課題を見つめ直し、強みを磨いて他の強豪以上の力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)

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