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[MOM3153]藤枝明誠FW高野雷我(2年)_守備での貢献に加え、指揮官認める「スーパーゴール」

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後半34分、藤枝明誠高FW高野雷我が左足で決めて3-1

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.1 静岡県高校新人大会準決勝 常葉大橘高 1-4 藤枝明誠高 愛鷹多目的G]

 藤枝明誠高・松本安司監督はチーム全体の技術的なミスの多さに苦言を呈していたが、FW高野雷我(2年)のゴールについては絶賛していた。「スーパーゴール。FW冥利に尽きる」。元浦和FWの指揮官も認める一撃が、藤枝明誠を白星へ大きく近づけた。

 2-1の後半34分、高野は右サイドでMF賀茂大紀(2年)からの縦パスに反応。対応する相手DFのスピードを意図的に落としてから一気に加速した背番号9は、DFの前に潜り込んむと、そのまま左足シュートをファーサイドのゴールネットに叩き込んだ。

「(DFが)スピードをちょっと抑えて来たところでスピードを上げて、一気に一人目を剥がせてそこがまず良くて、その後はゴールしか見ていなかった。自分で決めると言う感じで行って撃ったら(シュートが)良いところに行った」。会心の一撃は、兄で先輩DFでもある侍拳さん(3年)の誕生日を祝う祝砲にもなった。

 ファインゴールだけでなく、守備面での貢献度も大きかった。下のカテゴリーのチームにいた頃から欠かさずに守備することを意識。その姿勢はAチームで先発しても変わらない。この日はトップ下のMF横山良唯(2年)らのサポートを受けながら前半から運動量多くプレー。ケガの影響もあったか、後半の早い段階で足を攣らせていたものの、それでも献身的に走り続けたことが相手のミスを生み出し、チームの勝利に繋がった。

 決勝へ向けて高野は「厳しい試合になると思うんですけれども、自分が点取って勝てるようにしたい」。今大会はこれまで3得点。決勝でもチームのために走って、決めて、タイトルを引き寄せる。

(取材・文 吉田太郎)

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