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大学トライアルで好守見せた前橋育英の189cmGK牧野虎太郎「こういうイベントは本当に感謝しかない」

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身長189cmの大型GK牧野虎太郎(前橋育英高)は正確なキックでもアピール

「ありがたいですね。特に今年なんかアピールするチャンスが無かった。その中で(大学トライアルが)あるというのは、選手もみんな助かっているというか、自分をアピールする場をもらえるというだけで幸せなことなので、こういうイベントは本当に感謝しかないです」

 身長189cmの大型GK牧野虎太郎(前橋育英高)は、新型コロナウイルスの影響でアピールの機会を失った高校生たちの進路をサポートするために発足、開催中のプロジェクト「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」群馬県会場の紅白戦に参加後、この大学トライアル開催に対しての感謝を口にしていた。

 牧野は関東トレセンにも選出されている実力派守護神。現在、名門・前橋育英で激しい先発争いを繰り広げている。関東大会、地元・群馬開催のインターハイ、そしてプリンスリーグ関東の前期が中止。全国的な名門校、前橋育英の選手もアピールする機会が減少している。

 前橋育英は今年、インターハイで地元の利を活かして日本一を獲得することを本気で目指していた。そこで勝ち上がれば、多くの関係者に見てもらえるチャンスがあったはず。また、前橋育英は例年、Bチームの選手で関東大会予選、関東大会に臨み、そこで大学からの評価を勝ち取っている選手もいる。今年は新型コロナウイルスによる活動休止期間明けから大学との練習試合も実施。直接見てもらう機会を作っているが、それでも例年に比べて進路の決まっている選手は少ない状況だという。

 牧野は、「大学に挑戦するための手段」としてこの大学トライアルへ参加。持ち味のキックや昨年後半から意識的に強化してきたシュートストップを発揮した。2本目、クロスからのヘディングシュートに反応して触りながらもはじき出せなかったことを悔しがったが、4本目に至近距離からのシュートをストップするなど関係者の前で大いにアピールした。

 恵まれた体格を持つGKは自身の将来にも期待している。「(大学の)この4年間でしっかりと準備して、プロでも戦っていける技術、身体づくりをして行って、4年後にプロに挑戦できるような心持ちも合わせて準備していきたい」。この日は「前橋育英に牧野虎太郎という189cmのGKがいる」ことを関係者に知ってもらう機会になった。実際、Jクラブ、大学の関係者が興味。この大学トライアルを一つのきっかけとして進路を決めることができるか。この日貴重な機会でアピールした牧野は、前橋育英と“新天地”で4年後へ向けて練習、試合で武器のキック精度や守備範囲とセービングの広さを磨き、ミスの少ない「プロで通用するGK」へ自身を進化させていく。

(取材・文 吉田太郎)
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