beacon

[MOM3313]帝京MF押川優希(1年)_大勝の中で光った好守。リーダーとして1年生チーム日本一へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

帝京高MF押川優希は特に守備面で勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.18 関東Rookie League Bリーグ第5節 鹿島学園高 1-9 帝京高 鹿島学園高G]

 優勝、プレーオフ進出のためには勝つしかない帝京高は、立ち上がりから迫力のある攻守。高い位置でのボール奪取から次々とゴールを陥れて見せた。そのチームを引っ張ったのが、Rookie Leagueでキャプテンを務めているMF押川優希(1年)だ。

 東京Vジュニアユース出身のボランチ・押川は、「試合前とか(チェルシーの)カンテ選手の動画を見て、ボール奪取やその後の運びをイメージしてやっていたので、それが上手く出来て良かったです」と振り返る。

 前半に大量7得点を奪うことができたのも、相手の強引な攻撃を封じることができていたから。押川が「なるべく相手コートでプレーしたかったので、それができて良かった」と説明したように、帝京は連動性と強度の高い守備でボールを奪い取り、速攻に繋げていた。

 中でもボールホルダーの懐に潜り込む部分など守備面で目立っていた押川は、自分の強みについて「中盤でのセカンドボールの回収だったり、1対1の対応だったりが得意なので、そこから攻撃に繋げるプレーを増やしていきたい。(守備は)自分、小学校の頃フットサルスクール(malva)に通っていて、そこで1対1を結構教えてもらったのでそこで自信がつきました」と語る。この日、押川は3点目のゴールを演出。中盤でキープ力の部分なども発揮していたが、今後はパスの精度向上や中央から仕掛けて行く力を身に着けていく考えだ。

 帝京の松澤朋幸コーチは、「人間性の向上」を期待して押川をキャプテンに指名。それに対して押川は「最初は人任せなところが多かったんですけれども、人間形成としてキャプテンをやらせてもらって、自覚とかは出てきたのかなと思っています」と自己分析する。チームのリーダーとして振る舞い、責任感を持って行動。リーダーとして、全国ルーキーリーグ交流大会出場を目指す。

「今、チームが良い雰囲気なので、(次戦の)韮崎も勝って、プレーオフも勝って、全国目標にしてやっていたので、全国行って優勝目指して頑張りたいです」。帝京は名門復活へ挑戦中。来年、2年後の選手権日本一へ向けて、1年生から全国で勝つ経験を重ねる。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP