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中体連出身の1年生、米子北FW福田秀人が駆け引きと技巧で決定機を創出

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強豪相手に強みを発揮した米子北高の1年生FW福田秀人

[3.15 中国高校新人大会3位決定戦 立正大淞南高 1-1 米子北高]

 DFを攻略しながらも無得点。FWとしては物足りない結果に終わったかもしれないが、米子北高(鳥取)のFW福田秀人(1年=鳥取南中出身)は駆け引きする力やドリブルが強豪校相手でも通用することを示した。

 前半14分に右サイドで折り返しを受けると、「積極的にPAでドリブルとかで仕掛けたらファウルとかもらえると思ったので、自分でしっかり仕掛けていくという意識でドリブルしました」と仕掛けにチャレンジ。PKを獲得した。

 このPKをMF佐野航大(2年)が決め、先制点に繋がった。福田はその後も鋭いターンでDFを外して左足を振り抜き、CKから決定的なヘッドも。後半25分にはGKのファインセーブに阻まれたものの、PAへ潜り込んで左足シュートを打ち込んだ。「ネイマールとかはすごくドリブルとか上手くて自分の中では好き」というFWのPA付近でのアイディア、DFの逆を取る動きは面白い。

 だが、“惜しい”シュートが続いてしまい、無得点。中国新人大会で計1得点だった福田は、「ゴール前で自分の甘さとか出てシュートを決め切れなかった。少し決定力は自分で低いと思っているのでトレーニングで高めたい。しっかり周りを見てプレーできていたと思うんですけれども、ボールが来る前から判断していればもっと良いプレーができると思う」と課題改善を誓っていた。

 福田は中体連の強豪・鳥取市立南中出身。自宅は隣町の八頭町だが、「地元の中学校だとサッカー部がない。部活で毎日練習できるというのは嬉しかったので」鳥取南中へチャレンジすることを決めた。米子北へ進学したのも、「高いところを目指して自分も頑張りたいと思ったので米子北を選びました」。高いレベルを求め、その場所で貪欲に成長を続けている。

 中学時代は下級生時から出場機会を得ていたが、県5連覇のかかった大会で準決勝敗退。米子北では県内で勝ち続けて全国で「活躍したいですね」。城市徳之総監督も中村真吾監督も駆け引きの巧さを認めるFWは、よりゴールに直結するプレー、決定力を身に付けて全国で活躍する。

(取材・文 吉田太郎)

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