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[MOM3541]大津FW小林俊瑛(2年)_進化する191cmFWがファーストタッチで決勝ヘッド

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後半11分、大津高のU-17日本代表候補FW小林俊瑛が決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 和倉ユース大会3位決定戦 清水桜が丘高 1-2 大津高 七尾市城山陸上競技場]

 ストライカーとしての進化を示すゴールだった。1-1の後半10分、大津高(熊本)はこの日ベンチスタートだったU-17日本代表候補FW小林俊瑛(2年=藤沢市立鵠沼中出身)を投入。すると、直後のFKから小林がファーストタッチで決勝ヘッドを決めた。

「ちょっと下がって自分の前にスペース作って、あとはGK見て流し込むだけでした」。完全にマークを外して放ったヘディングシュートはGKの指先を抜けてゴール右隅へ。191cmの高さを活かすために磨いてきたヘッド、オフ・ザ・ボールの動きが決勝点に繋がった。

 最近、特に意識して取り組んでいることは、自分でスペースを作り出す動きだ。山城朋大監督は「怪我明けからはボール見ている時間が長くなっていて、オフで外して自分のスペースを作るということをこの大会ずっと言っていた」と説明する。

 それに対し、小林は「ちょっとした動きだったりというのは凄い言われるので、裏への抜け出しやスペースを空けて足元でもらったりというのは意識してやっています。今日の試合もゴールの時に良い形でスペース空けられたので、それは練習の成果が出たと思います」と頷く。今回の和倉ユース大会期間中に下りて受ける動きと抜け出す動きのタイミングを掴めてきていることを実感。そして、ゴールで大会を終えられたことを喜んだ。

 ストライカーとしての責任感もある。普段は先発だが、この日は相手が疲れてからの出場。「絶対に1点は決めないといけない」という思いがあった。そこで狙い通りに決勝点。他にも、迫力ある動きでDFを破り、豪快な右足シュートを打ち込むシーンなどもあった。

 コンディションはまだ万全ではないが、今年のプレミアリーグで強力DFと対峙してきたFWができることを増やしていることも確か。「去年は全然試合に出れなくてという中で今年だった。経験を積めて、キープやヘディングの部分はだんだん自信になってきている」。その注目ストライカーはインターハイでの活躍を誓う。

「1試合2点くらい獲って、プロ行きたいので、こういうところで注目されないといけないと思うので、インターハイは大事に自分の中でやり切るようにやっていきたい」。成長を続ける大型FWは、大津にとって初の全国制覇のため、自身の将来のためにもゴールを連発する。

(取材・文 吉田太郎)
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