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インハイで自信を付けた米子北MF木村愛斗、小学生時代からのチームメートの2発をアシスト

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前半36分、米子北高MF木村愛斗が左サイドからの仕掛け、クロスで先制点をアシスト

[10.9 高円宮杯プリンスリーグ中国第15節 米子北高 2-1 作陽高 ドラパーク米子球技場]

 米子北高(鳥取)MF木村愛斗(3年=FC.フェルボール愛知出身)が、小学生時代からの仲間の2ゴールをアシストした。0-0の前半36分、米子北は敵陣でボールを奪うと、左サイドの木村がキックフェイントでDF1人を剥がしてクロス。これを交代出場のFW牧野零央(3年)が1タッチでゴールへ押し込んだ。

 牧野が「ちょうど良いボールが来たので、ゴールの方向に蹴りました」と称賛した木村のクロスから先制点。さらに後半21分、木村はFW福田秀人(2年)とのパス交換で左サイドからPAへ侵入すると、グラウンダーのラストパスで再び牧野のゴールをアシストした。

 2アシストの木村は、「(1点目は)自分の得意なドリブルから牧野のアシストができたのは嬉しかったです。牧野とは小学校から一緒のチームなので、そういった面でも嬉しかったです」。2人は一宮FC、FC.フェルボール愛知を経て米子北へ。小中高とともに努力を続けてきたFWのゴールを木村は喜んでいた。

 この日、木村は左サイドで積極的にボールを受けてキープし、得点シーン以外にも決定的なクロスを上げたり、スルーパスを通したりしていた。ただし、「2アシストできたんですけれども、自分が決めて勝たせることもできたと思うので。自分が決めていれば、もっと試合が楽な展開に持っていけたと思うので反省していきたい。自分がチームを勝たせられる選手になれるように、日々の練習を大切にしていきたい」。より1本にこだわり、シーズン終盤へ向かう。

 木村はインターハイで3得点をマークし、大会優秀選手に。「ドリブルの部分やスプリントの部分は相手に勝てると思ったので自信が付きました」と振り返る。これまで消極的なプレーをした際はパフォーマンスが落ちていたというが、意識を変えてチャレンジ中。試合の中で存在感を放っている。

 米子北の“左の突破口”は、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)を参考にしながらドリブルの駆け引き。クロスを上げられるタイミングでもう一つえぐってラストパスを入れるなど、工夫しながらチャンスメークし、自らも決めることが目標だ。「久しぶり(インターハイ決勝以来)の試合で自分も『やってやろう』という気持ちでした」という作陽高戦の後も、積極的なプレーを続けて勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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