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選手権でCBアンリ擁する尚志と初戦の瀬戸内MF江川楓、U-17日本高校選抜で前へ出て、結果を残して弾みを

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U-17日本高校選抜MF江川楓(瀬戸内高2年)は中盤から前へ

[11.26 Jヴィレッジドリームカップ U-17日本高校選抜 3-0 横浜FCユース Jヴィレッジ]

 今年は準々決勝で打ち切りとなった新人戦含めて“広島3冠”。MF江川楓(2年=福山ローザス・セレソン出身)は4-3-3のシャドーや3-4-3のボランチとして運動量やテクニックを発揮し、瀬戸内高の勝利に貢献してきたプレーヤーだ。

 今回、U-17日本高校選抜選抜では初戦、第2戦ともに後半開始からボランチとして出場。特に横浜FCユース戦では前に出てボールを奪い、展開し、ミドルシュートを打ち込んでいた。

「1日目は(10人での戦いを強いられる中で)自分の思ったようなプレーができなくて、2日目の試合ではチームとして前から守備をしてというテーマがあったので前から良い守備をしてボールを取れていたし、あとはゴールへ向かう積極的なプレーが少なかったので明日の試合(28日、対U-16日本代表候補)はそこを意識してやろうかなと思っています」と語る。

 果敢なプレーも見せていた印象だが、本人はまだまだ物足りない様子。「まだ自分の中では納得行っていないので、自分のチームではもっとドリブルからのシュートが得意な形なのでそういうのを出して行ければ良い」。合宿では年代別日本代表経験豊富なMF大迫塁(神村学園高2年)から前へ出る意識について指摘されたという。チームでも課題となっていた部分だけに最終戦では積極的に前へ出てゴールを狙う意気込みだ。
 
 今回のU-17日本高校選抜合宿には、選手権全国大会初戦で対戦する尚志高(福島)のDF鈴木大翔(2年)も参加。「負けないよ、と言いました」と笑う。鈴木も身体能力優れたSBだが、何よりもU-22日本代表CBチェイス・アンリ(3年)が大きな壁として瀬戸内の前に立ちはだかる。

 尚志の映像を見て「能力高いな」と感じたという江川だが、瀬戸内もDF有吉優人(3年)やDF伯野航太(3年)、MF長谷川大貴(3年)ら力のある選手がズラリ。江川は「1回戦、尚志ということで倒せばもちろん注目されますし、チームとしては3年前のベスト4行ってそれを超えたいな、と思っているので、その結果に貢献するために自分がゴールを決めてチームを勝たせたい。予選では結果が出ていなかったので、自分としてはゴールを求めて、結果を出してチームを勝利にできるように頑張りたい」と力を込めた。U-17日本高校選抜で結果を残し、選手権への弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
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