[NEW BALANCE CUP]“裏選手権”は「雪の決勝」に。帝京、昌平ともに譲らず、両校V
[1.6 NEW BALANCE CUP決勝 帝京高 0-0 昌平高 時之栖裾野C]
“雪の裏選手権決勝”は帝京と昌平譲らず、両校優勝――。全国の強豪36チームが優勝を争った“裏選手権”こと「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」は6日午後に決勝を行い、帝京高(東京)と昌平高(埼玉)が激突。雪により、30分1本に短縮された一戦は0-0で引き分け、両校優勝となった。
午前中から振り始めた雪は、徐々に強さを増し、運営本部は開始前に試合時間の大幅な短縮を決断。当初の40分ハーフから30分1本となったが、ピッチはあっという間に白く染まった。非常に難しいピッチコンディションでの短期決戦。だが、単独優勝を目指す選手たちは、通常以上に1点の重みが大きくなった一戦でゴールを目指しあった。
互いに技術力高い選手が並ぶ中、特に昌平は雪中でも巧さを見せ、右サイドから注目10番MF荒井悠汰(2年)や系列のFC LAVIDAに所属する中学2年生MF山口豪太がドリブルで仕掛ける。そしてFW小田晄平(1年)やMF篠田翼(2年)がゴール前へ飛び出し、シュートへ持ち込んだ。
一方の帝京も高い位置からの奪い返しを徹底。チームリーダーのMF押川優希(2年)とMF田中遥稀(2年)のところでインターセプトし、攻撃に繋げようとする。ショートパスが雪で止まってしまうような状況で、普段のような流れるような崩しはできなかったが、押川が判断良くループパスを選択するなど反撃。FW齊藤慈斗(2年)の抜け出しやMF山下凜(2年)のドリブルなどを交えてゴールを目指した。
帝京は選手交代を繰り返して強度を高めようとするが、昌平は新チームの要、CB津久井佳祐主将(2年)がDFラインをコントロールしたほか、全体が切り替えの速い守備を継続。GK上林真斗(2年)が抜けてきたボールを処理するなど得点を許さない。
より相手ゴールへ迫っていたのは昌平だったが、雪の影響もあって1点が遠かった。24分に荒井がカットインから放ったシュートは帝京GK川瀬隼慎(1年)が対応。27分には右サイドの山口からのパスを受けた篠田が切り返して右足シュートを放ち、GKが弾いたボールに小田が詰めたが枠を外してしまう。その後、昌平はCKやクロスから先制点を狙うも、帝京守備陣が確実に跳ね返して0-0で試合終了。両校優勝となった。
帝京の押川は「雪はしょうがないですけれども、できれば普通のちゃんとしたコンディションでやりたかった」と残念がり、昌平の荒井は「(雪中の試合は)初めてだったので、体験してみて難しいなと感じました」と振り返る。強豪対決の決着はプリンスリーグ関東などの公式戦でつけることになった。
両校の22年度の目標は選手権での日本一。“裏選手権”で経験した7試合を1年後の活躍に繋げるだけだ。帝京の押川は「自分の代ということもあるし、責任感もあるので、今度こそ全国大会出て良い成績を残したいです」と語り、昌平の荒井は「まずは厳しい予選を勝ち抜いて、全国でもっと羽ばたけるように頑張りたいです」と誓った。帝京も、昌平も、現2年生は下級生時からの経験者多数で、複数の年代別日本代表候補も擁する注目世代。1年後の第101回選手権を「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」優勝校が沸かせる。
(取材・文 吉田太郎)
“雪の裏選手権決勝”は帝京と昌平譲らず、両校優勝――。全国の強豪36チームが優勝を争った“裏選手権”こと「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」は6日午後に決勝を行い、帝京高(東京)と昌平高(埼玉)が激突。雪により、30分1本に短縮された一戦は0-0で引き分け、両校優勝となった。
午前中から振り始めた雪は、徐々に強さを増し、運営本部は開始前に試合時間の大幅な短縮を決断。当初の40分ハーフから30分1本となったが、ピッチはあっという間に白く染まった。非常に難しいピッチコンディションでの短期決戦。だが、単独優勝を目指す選手たちは、通常以上に1点の重みが大きくなった一戦でゴールを目指しあった。
互いに技術力高い選手が並ぶ中、特に昌平は雪中でも巧さを見せ、右サイドから注目10番MF荒井悠汰(2年)や系列のFC LAVIDAに所属する中学2年生MF山口豪太がドリブルで仕掛ける。そしてFW小田晄平(1年)やMF篠田翼(2年)がゴール前へ飛び出し、シュートへ持ち込んだ。
一方の帝京も高い位置からの奪い返しを徹底。チームリーダーのMF押川優希(2年)とMF田中遥稀(2年)のところでインターセプトし、攻撃に繋げようとする。ショートパスが雪で止まってしまうような状況で、普段のような流れるような崩しはできなかったが、押川が判断良くループパスを選択するなど反撃。FW齊藤慈斗(2年)の抜け出しやMF山下凜(2年)のドリブルなどを交えてゴールを目指した。
帝京は選手交代を繰り返して強度を高めようとするが、昌平は新チームの要、CB津久井佳祐主将(2年)がDFラインをコントロールしたほか、全体が切り替えの速い守備を継続。GK上林真斗(2年)が抜けてきたボールを処理するなど得点を許さない。
より相手ゴールへ迫っていたのは昌平だったが、雪の影響もあって1点が遠かった。24分に荒井がカットインから放ったシュートは帝京GK川瀬隼慎(1年)が対応。27分には右サイドの山口からのパスを受けた篠田が切り返して右足シュートを放ち、GKが弾いたボールに小田が詰めたが枠を外してしまう。その後、昌平はCKやクロスから先制点を狙うも、帝京守備陣が確実に跳ね返して0-0で試合終了。両校優勝となった。
帝京の押川は「雪はしょうがないですけれども、できれば普通のちゃんとしたコンディションでやりたかった」と残念がり、昌平の荒井は「(雪中の試合は)初めてだったので、体験してみて難しいなと感じました」と振り返る。強豪対決の決着はプリンスリーグ関東などの公式戦でつけることになった。
両校の22年度の目標は選手権での日本一。“裏選手権”で経験した7試合を1年後の活躍に繋げるだけだ。帝京の押川は「自分の代ということもあるし、責任感もあるので、今度こそ全国大会出て良い成績を残したいです」と語り、昌平の荒井は「まずは厳しい予選を勝ち抜いて、全国でもっと羽ばたけるように頑張りたいです」と誓った。帝京も、昌平も、現2年生は下級生時からの経験者多数で、複数の年代別日本代表候補も擁する注目世代。1年後の第101回選手権を「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」優勝校が沸かせる。
(取材・文 吉田太郎)