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[関東Rookie League]チームの勝利、打倒・山梨学院のため。帝京三MF朝比奈漱は「一人では止められない選手」に

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MF朝比奈漱帝京三高の選手たちは悔しさを今後の公式戦でぶつける

 昨年は関東Rookie League Aリーグで4位、18年には2位にも入っている帝京三高(山梨)だが、今季はAリーグ11位でBリーグ降格が決まった。開幕2連敗後の強化が実り、3試合目となった第8節・前橋育英高(群馬)戦で初白星。続く流通経済大柏高(千葉)戦も2度のリードを奪った。だが、この試合で逆転負け。その後も競り負ける試合が続き、上位争いに食い込めなかった。

 最終節の鹿島学園高(茨城)戦も終盤に突き放されて0-2。チームトップの3ゴールをマークしたMF朝比奈漱(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース出身)は、「詰めが甘いかなと。もっとひたむきに全員で努力する必要があったかなと思います」と悔しがる。主将を務めたMF加々美遥斗やFW陣など力のある選手がいるだけに、Rookie Leagueの悔しさを忘れず、今後の公式戦で結果を出すことを目指していく。

 朝比奈は「打倒・山梨学院」を掲げる。山梨学院は20年度選手権日本一で今回のRookie LeagueではBリーグで優勝し、来季からのAリーグ昇格を決めている。その宿敵撃破へ向けて「自分たちの代の学院は強いと言われていて、帝三としても(代々)打倒山梨学院というのは持っていると思うので、最近選手権に出れていないので、『打倒・山梨学院』を掲げて全員で強くなって行けたらと思っています」と意気込みを口にした。

 朝比奈は中学卒業時、三菱養和SCユースへ昇格することができず、最初に声を掛けてくれた帝京三への進学を決意。「寮生活なので親元から離れているので自立することができている。養和も自立ということを目標にしていて、養和で学んできたことが帝三でもできているかなと思います」と口にする。

 人間的に少しずつ成長しているMFは、右サイドからの鋭いドリブル突破とクロスが特長。カットインや動き出しの質を上げてよりゴールに絡むアタッカー、そして「(DF)一人では止められない選手、数人とかマークつかないと止められないという選手」になることが目標だ。発信力がある一方、まだまだ熱くなり過ぎる面もあるというだけに、感情をコントロールしながらチームの勝利、「打倒・山梨学院」のために全力を尽くす。

(取材・文 吉田太郎)
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