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「自分が決めてやる」京都橘MF福永裕也が大学生相手に鮮やか2発。U-17日本高校選抜選考合宿へ弾み

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3本目25分、U17関西のMF福永裕也(京都橘高2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)が左足でこの試合2点目のゴール

[1.18 練習試合 U17関西 4-5 関西大 J-GREEN堺]

 U-17日本高校選抜候補に選出されたMFが、「自分が決めてやるという気持ち」を表現。「U17地域トレーニングキャンプ関西」で強豪・関西大相手に2得点1アシストの活躍だ。

 MF福永裕也(京都橘高2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)は1本目、右SHとして出場。22分、「身体の使い方、ボールの置き場所、足の置き換えとかは意識している」というMFは、ボールを取られない強みを発揮する。右サイドからの巧みなドリブルでDF、GKを次々とかわし、左足で同点ゴールを決めた。

 本人は「たまたまです」と謙遜していたが、思いの込もったプレーだった。前夜、U-17日本代表の森山佳郎監督の講義を受け、「『ギラギラした感じがない』とおっしゃっていたし、チームとしても昨日はゼロ点だったので、『自分が決めてやる』という気持ちで臨みました。もっとチャレンジしてやらないといけないなと思ってやりました」。自分で決め切るところまでやり切り、チームを勢いづけた。

 さらに2-4の3本目17分に右足CKでDF志津正剛(東山高2年)のヘディング弾をアシスト。そして25分には、味方と連動してボールを奪い、一気に前進する。最後はFW西条将太(桃山学院高2年)との見事なワンツーで抜け出し、左足で同点ゴールを決めた。

 結果を残したものの、本人は「ミスが多かったので。結果を残せたんですけれども、大学生のスピード感に慣れないといけない、まだまだヌルい」と首を振る。それでも、関西の有力選手とのプレーで手応えも。「上手い子ばっかりだったので自分、(力が)落ちるかなと思ったんですけれども、案外やれたので自信を持ってやっていきたいないと思います」と頷いた。

 全国高校選手権で宿敵・東山高が躍進し、準優勝。大きな刺激を受けた。福永は「来年はあの日(決勝戦の開催日)に自分たちが国立にいないといけないと思うので、この経験をしっかり伝えて、チームに良い影響を与えられるような、チームの顔になれるような選手になれるように」と意気込んでいる。

 練習試合後にU-17日本高校選抜選考合宿メンバーが発表され、福永はメンバー入り。本人は選手権予選で敗退し、難しいと感じていたというが、京都橘の恩師・米澤一成監督が率いるU-17日本高校選抜入りへチャンスを与えられた。

「チャンスはもらえたので、これ(U17関西)よりもレベルは高いと思いますし、緊張感もあると思うので、その緊張感を良いものにして、硬くなりすぎずに自分の良いプレーをして、まず受かってその先に繋げていければなと思っています」と力を込めた。U-17日本高校選抜選考合宿は20日にスタート。巧みな身のこなしとスキルに注目の技巧派MFが、「U17地域トレーニングキャンプ関西」で学んだ成果も発揮し、最終メンバーに生き残る。

(取材・文 吉田太郎)

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