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後半終了間際にFW塩貝が同点弾。日本高校選抜対横浜FMユースは2-2ドロー

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前半5分、日本高校選抜FW小湊絆(青森山田高3年)が先制ゴール

[2.11 NEXT GENERATION MATCH 横浜FMユース 2-2 日本高校選抜 国立]

「FUJI FILM SUPER CUP 2023 NEXT GENERATION MATCH」が11日、国立競技場で行われ、日本高校サッカー選抜と横浜F・マリノスユースが対戦。2-2で引き分けた。

 日本高校選抜は第101回全国高校サッカー選手権の優秀選手を中心に構成。先発はGKがデューフエマニエル凛太朗(流通経済大柏高3年)で、右SB坂本翼(大津高3年)、CB齋藤駿(前橋育英高3年)、CB三橋春希(青森山田高3年)、左SB山内恭輔(前橋育英高3年)、中盤は徳永涼(前橋育英高3年)と根津元輝(前橋育英高3年)のダブルボランチで、右SH小池直矢(前橋育英高3年)、左SH野頼駿介(桐光学園高3年)、2トップは小湊絆(青森山田高3年)と古田和之介(履正社高3年)が構えた。

 一方の横浜FMユースは昨年の日本クラブユース選手権(U-18)大会準優勝チーム。1、2年生によって構成された新チームでの戦いではあるものの、先発にはCB畑野優真(2年)と右SB舩木大輔(2年)、左SB池田春汰(2年)、MF白須健斗(1年)、FW望月耕平(1年)とクラブユース選手権決勝で先発している年代別代表選手たちが名を連ねた。トップチームが午後に「FUJI FILM SUPER CUP」を控えていることもあって、多数の横浜FMサポーターが見守る中での一戦。そこで年上の日本高校選抜を上回るような戦いを見せた。

 先制したのは、5年ぶりの「NEXT GENERATION MATCH」勝利を目指す日本高校選抜だった。サイドからの崩しや山内の左足FKでゴールへ迫ると5分、徳永の縦パスからゴールエリア右で野頼の落としを受けた小湊が切り返しでマークを外す。そして、左足シュートをゴール左へねじ込んだ。

 序盤は日本高校選抜ペース。アグレッシブな守備と落ち着いたビルドアップ、そして野頼の縦突破から小池が決定機を迎えるなど流れ良く試合を進める。だが、前半半ばを過ぎると、横浜FMユースが主導権を握り返す。

 バイタルエリアでボールを受ける望月を活用しながら、徐々にポゼッションする時間を増加。また、幾度も中盤でボールを奪い取り、ショートカウンターへ持ち込んだ。そして37分、相手GKからのビルドアップをFWエルシャターブブライト海(1年)がインターセプト。フリーでパスを受けた望月が難なく右足で決めて同点に追いついた。

 日本高校選抜は後半開始から齋藤に代えてCB多久島良紀(青森山田高3年)を投入。その多久島がロングスローを投げ込むなど相手にプレッシャーをかける。13分には根津と古田に代えてMF真田蓮司(東山高3年)とFW塩貝健人(國學院久我山高3年)を同時投入。直後に塩貝が右中間から仕掛けてシュートを放つ。

 だが、横浜FMユースは畑野やGK福井大次郎(2年)を中心に堅い。相手のサイドアタックに船木、池田が対抗するなど堅守を継続する。そして、ピンチを逃れたあとの20分、右サイドへの展開から交代出場FW吉沢実頼(1年)がクロス。これを大外の交代出場MF上西遥喜(1年)が押し込んで逆転した。

 日本高校選抜は31分、坂本を右SH廣井蘭人(帝京長岡高3年)へスイッチ。野頼を右SBへ移す。終盤、迫力のある攻守を見せる日本高校選抜だが、横浜FMユースも球際の強さ、切り替えの速さの部分で譲らない。

 それでも、日本高校選抜は40分、徳永が右ハイサイドの野頼へロングパス。これを野頼が折り返すと、塩貝が押し込んで同点に追いついた。この後、日本高校選抜はFW高足善(前橋育英高3年)とMF松橋啓太(東山高3年)を投入。日本高校選抜が土壇場での同点弾で引き分けに持ち込み、意地を見せた。

(取材・文 吉田太郎)
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