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[船橋招待]熊本U-18は新1年生FW神代慶人が10番背負い、1ゴール。チーム、U-16代表で結果残し、先輩FWに続く

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ロアッソ熊本U-18の新1年生FW神代慶人は京都橘高戦で先制点

[3.24 船橋招待U-18大会 京都橘高 0-4 熊本U-18 福太郎スタジアム]

 岡本賢明監督が「チームとして自信をつける大会にしたい」という第28回船橋招待U-18サッカー大会。ロアッソ熊本U-18(熊本)は24日の初戦でプリンスリーグ関東1部の矢板中央高(栃木)と1-1で引き分け、続く第2戦では京都橘高(京都)に4-0で快勝した。
 
 初戦の反省から「自分たちのプレーをしよう」(岡本監督)と送り出された熊本は、指揮官も「リズム良く、ゴール方向に向かうこともできていた」と認める内容。正確にパスを繋いでワイドへ展開し、逆サイドのプレーヤーがフィニッシュに絡む形でゴールを連発した。

 まずは、左クロスをMF山口空飛(新2年)が折り返し、新1年生の10番FW神代慶人が先制点。U-16日本代表にも選出されている神代は「(決められたのは)しっかり詰めていたからということもあったので、しっかりもっとゴール前の意識を高めていきたいです」と振り返る。

 その後も左SB奥村海斗(新年)のラストパスを山口が1タッチで沈めて2点目。前半終了間際にも右サイドからチャンスを作り、最後はこぼれ球をMF澤本和冴(新2年)が左足で沈めて3-0で前半を折り返した。

 熊本U-18は後半開始直後にもコンビネーションで左サイドを攻略し、MF古閑聖(新3年)が追加点。後半は守備から立て直した京都橘がボールを保持する時間も増やしていた。MF宮地陸翔(新2年)らがリズム良くボールを動かし、MF西川桂太(新3年)やMF升田颯真(新1年)が仕掛けるシーンもあったが、熊本はCB深江大志郎(新3年)らDF陣が集中した守りで決定打を打たせず、無失点で試合を終えた。

 U-16日本代表の神代は高校年代の強豪チームの速さ、強さを体感。「相手の身長も高いのでタイミングをズラして受けることとかを意識しています」というFWは、細かな動き出しを繰り返し、また1タッチパスでさばいてゴール前で崩しに係わろうとしていた。

 熊本は新2年生の大器、U-17日本代表FW道脇豊がトップチームとプロ契約を締結。今年2月に16歳でJリーグデビューを果たした。岡本監督らコーチ陣は、道脇に続く存在としての自覚を持たせる意味合いも込めて、U-16日本代表の新1年生FW神代に10番を与えたようだ。

 その神代にとって1学年上の道脇は目標という存在。「中学の時に一緒にやっていたので。ゴール前のスピードとかヘディングの上手さとかキープ力とか凄い。自分もシュートは負けないです。人よりたくさん点を取って、チーム内で一番点を取れるような選手になっていきたいです」と期待に応える意気込みだ。

 神代は昨年11月にU-15日本代表のスペイン遠征。今月末からはU-16日本代表として第50回モンテギュー国際大会(フランス)に出場する。「(スペイン遠征では)みんな身体もデカかったので、より意識して速く動くとか、連続して動くとか、もっとボールを受けて。ゴールに絡むことが少なかったので、それを意識して今回のフランスは点を決めたい」。海外での経験をチームに持ち帰り、また成長すること。まだまだキープ力やヘディングなど課題もあるだけに、基礎や身体作りを意識して日々を過ごし、進化して先輩FWに続く。

(取材・文 吉田太郎)

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