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[関西 U-16 ~Groeien~]左足に自信持つ関西大北陽の10番MF古谷心和、ゴールラッシュの口火を切る先制弾

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前半15分、関西大北陽高の10番MF古谷心和(1年=ヴィッセル神戸伊丹U-15出身、右から2人目)が先制ゴール

[4.29 関西 U-16 ~Groeien~G2第1節 関西大北陽高 5-1 滝川二高 ダイセル播磨光都第3G]

 関西地域のU-16年代において、長期にわたるリーグ戦を通して、選手の育成および 指導者のレベルアップを目指す「関西 U-16 ~Groeien~」G2リーグが29日、開幕。関西大北陽高(大阪)が5-1で滝川二高(兵庫)に快勝した。

 関大北陽は序盤から相手にボールを保持される展開だったが、カウンターからMF宮垣健人の放ったカットインシュートやCB菅心生のヘッドなど攻撃をやり切って終える。そして15分、中央から右へ展開。FW新林大輔がグラウンダーのマイナスパスを入れると、中央へ抜けたボールを10番MF古谷心和が左足で正確に右隅へ沈めた。

「何回かはああいうチャンスを練習試合でも外していたりしていて、良いチャンスが来たので抑えて打つことを意識して打ちました」と古谷。得意の左足による見事な一撃が流れを変えた。関大北陽はその後もPAまで押し込まれるシーンがあったものの、GK堀口裕暉が安定したキャッチングを見せていたほか、CB長谷川陸斗らDF陣が対応して決定打を打たせない。

 そして、MF西村敬也の展開力や「前で自分のテンポを作って出して係ったり、何回もボールを受けるところを出せた」という古谷のパス、新林の推進力のある動きなどで押し返す。36分、DFの背後へ抜け出したMF安井郁杜が正確な左足シュートを右隅に沈めて2-0。さらに39分、宮垣の左足クロスが相手GKのミスを誘い、3-0で前半を折り返した。

 関大北陽は後半にも宮垣がハードワークするなど、戦い続けて2点を加点。すでにトップチームでゴールも決めている強力FW衣川哲平が不在だったが、5-1で開幕戦を制した。

 古谷はヴィッセル神戸伊丹U-15からU-18チームへ昇格できず、「(昇格組に)追いついて逆転することです」という目標を持って関大北陽に進学している。すでにトップチームも経験。バルセロナMFガビのように90分間タフに、強度高く戦える上にミスもしない選手が憧れだ。課題の体力面を向上させて「まずグロイエンで結果を残して監督とかに認めてもらって、選手権とかにも出場できるようにしたいです」という目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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