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富士市立は今季6得点目のFW佐々木英貴やFC Fuji出身の1年生FW山崎絢心が武器のスピードでゴール、勝点をもたらす

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富士市立高FW山崎絢心(1年=FC Fuji)がゴールへ迫る

[9.2 高円宮杯プリンスリーグ東海第10節 富士市立高 1-2 浜松開誠館高 富士市立高校G]

 富士市立高(静岡)は前半、技術力の高い選手たちが距離感の良いサッカーを披露。ボールを繋ぎながら前進する一方、FW佐々木英貴(3年=FCV可児出身)やFW山崎絢心(1年=FC Fuji)のスピードを活用してゴール前のシーンを作り出した。。

 前半29分、MF内木璃斗主将(3年)のスルーパスで佐々木が右中間を抜け出す。そして、中への動きから「最初から狙っていました」という左足シュートをニアに決めて先制した。

 佐々木はチームトップの今季6得点目。「裏抜けと一応両足蹴れるんでそこが強み」という俊足FWは、競りながら相手の前に出る強さを見せたほか、ミドルシュートを枠へ飛ばすなど相手DFを苦しめていた。後半の運動量が課題。裏抜けの回数を増やすなど、貪欲に得点を求めていく。

 また、怪我から復帰したエースMF渡邉奈那斗(3年)やU-16静岡県選抜のMF伊藤隼磨(2年)も交代出場で攻撃力を発揮。そして、1年生FW山崎絢心(1年)のスピード、推進力も光っていた。

 山崎は系列のFC Fuji出身。中学卒業時はJクラブアカデミーも関心を寄せていたというが、富士市立進学を選択した。強烈な武器については杉山秀幸監督や先輩たちも認めるところだ。前半から左サイドのスペースを狙い続け、後半21分のゴール前の攻防ではDFに引き倒されそうになりながらも、馬力を示す形で前に出て右足シュート。後半終了間際にも佐々木のラストパスにDFを振り切って飛び込むなどインパクトのある動きを見せた。

 高校進学後、壁に当たっているところもあるようだが、そのエンジンの大きさについては杉山監督も「(3年間かけて)伸ばしていければ良い」と期待。今後、できることも増やしながら大きく育っていくか、注目だ。チームはこの日、1-2で逆転負け。10試合で11得点と得点数を伸ばせていない中、「今後はどんな場面でも絶対に決められるような絶対的なエースに」という佐々木や山崎が武器を発揮して、チームの得点数と勝点を増やす。

FW佐々木英貴(3年)は先制点を叩き出した

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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