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[MOM4634]大津DF大神優斗(2年)_“努力の左SB”が先制ヘッド

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大津高左SB大神優斗(2年=久留米AZALEA U-15出身)は貴重なゴールを決めるなど勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.17 九州高校新人大会予選リーグ第2節 大津高 3-1 日章学園高 ふれあいスポーツランド 芝生広場]

“努力の左SB”が、均衡を破った。前半22分、大津高(熊本1)は中央から右サイドへ展開。そして、MF舛井悠悟(2年)の右クロスをファーサイドの左SB大神優斗(2年=久留米AZALEA U-15出身)が頭でゴールへ流し込んだ。

 大神は「日頃から走るってことは意識していて、今日、得点を取れた。いつも練習から、手を抜かずに走って、やった結果が報われた感じです」と微笑。3バックの日章学園高(宮崎1)は、自分への対応が甘くなることを試合前から想定していた。狙い通りの動き。そして、中学時代までFWだったというSBは、タイミング良くゴール前に入ることを意識して貴重なゴールをマークした。

 チームは後半、守勢になる時間が続いたものの、大神はカウンターを阻止することと流れを断ち切ることを意識しながらの守備。昨年は右SBを務め、プレミアリーグでは広島ユースのU-18日本代表MF中川育(3年)ら世代トップレベルのサイドアタッカーと対峙している。「守備の部分は戦っている中で結構自信はつきました」という力を発揮した。

 名門・大津で2年時からレギュラー。「プレミアリーグとか、全国とか、良い経験をさせてもらって、自分がやらないといけないとか、そういう思いも出てきて。自主練とかも積極的に取り組むようになったし、消極的なプレーとかなくすことを意識してきました」。今年は左SBに挑戦することになったが、課題に対して山城朋大監督も驚くほどの姿勢で向き合ってきたという。

 午前5時20分頃に起床し、同6時にはグラウンドでクロス練習。真面目に、努力して改善してきたDFは、先輩で日本高校選抜にも選出されていたDF坂本翼(現福岡大)やDFジョアン・カンセロ(バルセロナ)を参考に、より自分を高めようとしている。

「守備では抜かれず、粘り強い守備で。攻撃になると、積極的な攻撃参加からゴールとかも狙っていきたいです」。走力に加え、得点力、アシスト力も魅力。チームからの信頼も厚いSBが大津の勝利に貢献する。

前半22分、左SB大神優斗が先制ヘッド

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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