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[MOM4633]国見FW西山蒔人(2年)_ 頭での2発含むハット。国見の10番が目指す姿はFW上田綺世

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前半9分、国見高FW西山蒔人(2年=サンターリオFC出身)が先制ヘッド

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.17 九州高校新人大会予選リーグ第1節 中津東高 0-6 国見高 鹿児島県立サッカーラグビー場C]

 名門の新10番が九州大会初戦でハットトリックの活躍だ。国見高(長崎1)FW西山蒔人(2年=サンターリオFC出身)は、前半9分に左SB古川聖來(2年)の左クロスから先制ヘッド。「良いクロスがたくさん上がってたんで、それに合わせるだけだったんで、良かったです」という西山は、同24分にも再び古川の左クロスから頭でゴールを破った。

 身長は174cmと特別な高さはない。だが、跳躍のタイミングやポジショニングの良さを活かして相手DFを凌駕していた。その西山は、前半26分にも裏抜けから右足でゴール。「目が合って、僕が動き出した瞬間に出してくれた」とMF山口大輝(2年)に感謝していた。

 この試合、「FWとして全部収めて、得点の部分で自分が取って活躍したいと思います」と語る西山は前半の出場だけで3得点。1年時から選手権全国大会を経験している10番は、3得点に加えてポストワークからアシストも記録し、九州大会初戦でチームを勢いづけた。

 昨年のインターハイは初戦、2回戦と先発出場したが、2回戦で負傷し、その後は出場することができなかった。チームは3位に食い込んだが、「インターハイは怪我のイメージしかなくて。2回戦で怪我してしまったんで、もう悔しい思い出しかないです」。未だ全国大会は無得点。だからこそ、今年は全国大会で得点すること、また「プリンス(リーグ九州2部)では得点を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。

 目標の選手は、プレースタイルの似ている日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)だ。「それをコーチから言われたんで、ちょっと意識はします。(活躍するために)筋トレだったり、体を強くして、当たり負けないためにやっていたり、 あとはシュートの決定率を上げるために今練習しています」。上田は鹿島学園高時代、この日の西山のようにヘディングの強さや得点感覚の高さを見せていた。名門のエース・西山は、武器を極めて目指す姿に近づく。
 
(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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