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[新人戦]鵬翔が決勝T進出!走力、攻撃力、勝負強さを発揮し、残り3分からの2発で逆転勝ち

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後半29分、鵬翔高はを交代出場FW河野來心虹が決勝ゴール

[2.17 九州高校新人大会予選リーグ第2節 城北高 1-2 鵬翔高 ふれあいスポーツランド 芝生広場]

 17日、KYFA男子第45回九州高等学校(U-17)サッカー大会予選リーグ第2節で城北高(熊本2)と鵬翔高(宮崎1)が激突。鵬翔が後半残り3分からの2得点によって、2-1で逆転勝ちした。鵬翔は17日の大会初日に2連勝。18日の予選リーグ最終戦も勝利し、第4グループ1位で準々決勝へ進出した。

 選手権優勝歴を持つ鵬翔に対し、城北は強化指定部活動として5年目で熊本県大会準優勝、九州大会出場。前半10分に右WB渡邊大斗(2年)が先制点を挙げ、その後もDF畠本滉生(2年)を中心としたDF陣が的確な守りを続けた。

 鵬翔は左の俊足MF中村虹登(2年)や1年生ながら伝統の「13」を背負うFW佐藤貢瑛ら個の力で打開できる選手たちが並ぶ。中村が再三クロスまで持ち込むなど、相手ゴールに迫るが、城北は集中した守りを継続。逆に速攻から2点目のチャンスも作り出していた。

 それでも、鵬翔は体調不良から復帰したばかりのFW山中大然主将(2年)を筆頭に攻撃的な守備から連続攻撃。「みんなが疲れた時とかに自分が身体張って、前線から守備して、チームを少しでも楽にできたらなと思います」と走る山中ら各選手が諦めずに戦い続け、試合をひっくり返した。

 後半27分、鵬翔は中村が左サイドから仕掛けてラストパス。これを初戦で2発のMF福地星天(2年)が左足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。さらに29分、鵬翔は山中の右クロスを交代出場FW河野來心虹(2年)が右足ダイレクトで決めて逆転した。

 鵬翔は、県大会決勝でライバルの日章学園高に0-2から逆転勝ち。上永智宏監督が「子供たちがしっかりと勝ち取って、上の経験をしたいなっていう気持ちは結構強いです」という気持ちの強さをこの日も表現し、決勝トーナメントへの切符を勝ち取った。

 今年の鵬翔は攻撃陣を中心に力のある選手が多い。大舞台に慣れていない選手が多く、今大会は全体的に視野が狭くなっているというが、戦いながら成長していることも間違いない。上永監督は「今大会、こういう経験をいっぱいできるっていうのが凄く良いところで、どんどんチームのプラスにしていきたいなっていう風には思ってます」と期待する。

 山中は「(鵬翔は)全国優勝も一回してるし、伝統ある高校なんで。他の高校と一緒じゃダメなんで。走りだったりもキツいんですけど、やっぱり戦うために必要なことなんで。走りとかだったら、絶対負けない。(宮崎県内は)日章も(U-17日本代表の)高岡伶颯君がいるけれど、それを越せるように全員で3冠を目指して頑張りたい」と誓う。 

 今大会の目標は優勝だ。山中は「グループリーグ突破はもう決まったんで、あとはトーナメント一戦一戦、目の前の試合をしっかり戦っていけば勝てると思うんで、優勝を目指して 頑張りたいと思います」。飯塚高(福岡1)との予選リーグ最終節も後半残り3分に交代出場DF上野 莉久斗(2年)が決勝点。勝負強さ、勢いもある伝統校が、まだまだ白星を重ねる。

鵬翔を引っ張るFW山中大然主将

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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