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[新人戦]注目MF南創太が3戦連発。日章学園が前回王者・鹿児島城西を1-0で撃破

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MF南創太(右端)が3試合連続ゴール。日章学園高が1-0で勝利した

[2.19 九州高校新人大会準々決勝 鹿児島城西高 0-1 日章学園高 ふれあいスポーツランド]

 日章学園が前回王者撃破――。KYFA男子第45回九州高等学校(U-17)サッカー大会準々決勝が19日午前に行われ、日章学園高(宮崎1)が1-0で鹿児島城西高(鹿児島1)に勝利した。

 前回大会4位の日章学園が同優勝の鹿児島城西を撃破した。前半は強い向かい風と雨の中での戦い。相手に押し込まれる時間帯が増え、奪ったボールを冷静に繋ぐこともできていなかった。

 19分にはゴールライン際で鹿児島城西MF上船晴人(2年)と入れ替わられ、決定的なシュートを打たれた。だが、GK有薗大樹(2年)がファインセーブ。鹿児島城西はセットプレーの強さも活かしてゴールに迫るが、こぼれ球からMF柳真生(2年)の放った左足シュートがゴールマウスに弾かれるなどリードを奪うことができない。

 日章学園は18日までの日本高校選抜活動を終えて合流したFW高岡伶颯主将(2年)がベンチ入り。その前で、エース不在の予選リーグで3ゴールと気を吐いていたMF南創太(2年)がゴールを奪う。前半24分、FW水田祥太朗(2年)のラストパスから南が一気に抜け出し、右足シュートをゴール左へ流し込んだ。

 原啓太監督が「上に行くには最後パンチがあるとか、数字残せるとかは大事だと。半年ぐらいずっと自主練習でカットインシュートの練習とか高岡と一緒にやってきたんで、ようやくこうやって毎試合点が取れるぐらいになってきている」と評した注目レフティーの3試合連続となるゴールで日章学園が先制した。

 鹿児島城西は10番MF中村玲音(2年)を中心に反撃。後半も相手を押し込んでゴール前のシーンを作り出していたが、日章学園は有薗やDFリーダーのDF吉川昂我(2年)を中心に粘り強い守り。大会序盤は守備対応が危ういところもあったが、指揮官も「今回も一発で背後っていうのはなかったので、ちょっとは粘り強くやれている」と評した守備で得点を許さない。

 その日章学園は、後半14分に高岡を投入。南が右足の弾丸シュートをファーポストにヒットさせたほか、高岡を中心としたカウンター攻撃で追加点を狙う。終盤もMF川越廉斗(2年)やMF小峠魅藍(2年)らが身体を張った守りを継続。鹿児島城西はFW白坂行規(2年)のスピードが効果を発揮し、35+4分には左サイドから崩して白坂がゴールへ押し込む。だが、オフサイドでノーゴールの判定。日章学園が1-0で勝利した。

 今季、プレミアリーグ昇格を狙う日章学園がプレミアリーグ初参戦する鹿児島城西に勝利。けが人や研修旅行で不在の選手もいる中で次に繋がる一勝だ。続く大津高(熊本1)戦は南が4試合連続ゴールを決めたものの、1-6で敗戦。最終日の3位決定戦で勝利して大会を終える。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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