[4.14 プリンスリーグ北信越2部第2節 帝京長岡高 3rd 0-0星稜高2nd 長岡NT]
　
　高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024 北信越2部は14日に第2節を行い、帝京長岡高3rd(新潟)対星稜高2nd(石川)戦は0-0で引き分けた。

　星稜高はプリンスリーグ北信越1部に所属するトップチームがカターレ富山U-18、富山一高相手に開幕2試合連続ドロー。主力候補に怪我人が多いという中で、最低限の勝ち点を積み重ねている。

　また、2ndチームもこの日のドローで1勝1分と無敗をキープ。前からボールを奪いに行った星稜はMF幸田雄汰(3年)やMF福村勇仁(3年)が後半も運動量を増やしてMF鎌田舜介(3年)やFW飯田和寛(3年)ら技術力の高い帝京長岡の選手たちに食い下がった。

　その星稜は前半42分、FW宮野聖也(3年)が右サイドから中へ運んで左足シュート。同44分には推進力のあるFW江下瑚彪(2年)がFKを獲得し、宮野が右足で直接狙う。練習しているという一撃はクロスバーをヒット。後半は浮き球を胸トラップで3度4度とボールを収め、攻撃の起点になり続けていた。

「前半、結構相手に負けたりとかして、色々やり方変えて入り方とか、助走の仕方とか変えて、ちょっとずつボールが収まってきたところは良かったんですけど、ゴール決めれなかったんで、そこは悔しかったです」(宮野)。チームは試合終盤もCB内久保道我(3年)らが相手の攻撃を弾き返して無失点。宮野は後半もチャンスはあっただけに、無得点に終わったことを悔しがっていた。

　前線で奮闘した宮野は一週間前、トップチームのプリンスリーグ北信越1部開幕戦に先発出場。前半に退場者を出す中、「決めれればいいなと思ってたんですけど、とりあえず、守備頑張ろうと思って」走り続けたという。

　今節は前日のプリンスリーグ北信越1部でベンチ入りしていたものの、出場機会がなく、2ndチームで先発出場。「次、出れるか分からないですけど、次の(プリンスリーグ北信越1部の)鵬(学園)戦は出られたら自分の持ち味、ヘディングとか活かして点決めたり、アシストとか、チームのためになることをできたらいいかなって思っています」。トップチームでの出場のため、ここからの一週間でアピールする。

　星稜の現3年生は1年時にU-16の全国大会「ミズノチャンピオンシップU-16 ルーキーリーグ」で3位。宮野は「(今年の星稜は)1年の時に全国ルーキーで3位に入ったりとか、できないチームじゃないと思うんで。全員で結束力を高めて、勢いのあるチームかなと思います。セカンドからどんどん上がっていけるような選手が増えていければなって思っています」。そして、今後へ向けて「(1月に能登半島)地震もあったんで、みんな『やるぞ』って感じで気持ちが高まっている。プリンスもしっかり経験積み上げて、インハイと選手権までしっかり繋げればいいなと思っています」と意気込んだ。昨年度は選手権でベスト16。2ndチームがプリンスリーグを戦うメリットも活かし、チーム力を高める。

182cmFW高橋涼太(中央)は追加点を挙げた

(取材・文　吉田太郎)

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