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[MOM4681]近大附DF藤川澄生(1年)_小学生時代から追ってきた先輩の背中。誰よりも戦い、チームを引っ張るDFに

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近大附高DF藤川澄生(1年=柏田SC出身)が後方からチームを鼓舞

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.28 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 阪南大高 2-3 近大附高 ダイセル播磨光都第2G]

 近大附高(大阪)は、「関西U-16 ~Groeien~2024」開幕戦で逆転勝ち。3バックの中央でチームを支えたDF藤川澄生(1年=柏田SC出身)が、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 藤川は「両サイドのバックの子がヘディング競るんで、その後のセカンドボール回収とか、ラインのコントロール、カバーをしっかりすることを考えながらプレーしていました」と振り返る。

 阪南大高の2トップは収める力があり、両ワイド、SBもテクニック、スピードの持ち主。その中で藤川はタッチライン際まで守備範囲広く守り、またルーズボールへの反応も速かった。そして、球際で戦い、声でチームを鼓舞。その部分は最も見て欲しいところだという。

「まず、声出しのところですね。あと、誰よりも戦うことはできると思いますし、チームを引っ張ることとか見て欲しいです」。この日も厳しい戦いの中でリーダーシップを発揮。だが、本人は「まだまだですね。もっともっと盛り上げないと勝てないと思うので」とチームに良い声がけをすること、また鼓舞することについても満足はしていなかった。

 先輩の背中を追う中でプレースタイルも似せていった。「小学校からリスペクトしてる先輩がそういうことをしていたので。今、近附にいる高2のDF今西輝っていう、その子もずっと同じ道歩んでるんで、小学校から同じチームで、あのようになりたくてやってます」。守備面では近づけてきた手応えがあるものの、「まだまだです。頑張って抜かしたい」と誓った。

 学校から徒歩で5分くらいの距離に自宅があり、早い段階から近大附でプレーすることを思い描いてきた。入学からの1か月間で「最初全然チーム力とかも全然なくて、守備も全然良くなかったし、戦える人もおらんかったけど、自分が鼓舞していけたから守備もチームも団結してきたかなと」という自負がある。

 中学時代もキャプテン。「キツイですけど、チーム一丸になった時に気持ちをもうめっちゃ、誰よりも1番感じれるから、そういうところが良い」とその大役に充実感も持って臨んでいる。

「全ポジションをやっていた」中学時代から現在、トップチームは右サイドでプレー。万能型DFは、元日本代表DF内田篤人のようなビルドアップ力や運動量、サッカーIQを身に付けることを目指している。この日は繋ぎのパスなどが増やせなかったことを反省。1年生チームに勝利をもたらし、トップチームを引っ張るような存在になるために、厳しさを持って自身を成長させる。


(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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