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[高校新人戦]選手権準V・青森山田、苦しみながらも初戦突破!:東北

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[1.29 東北高校新人大会1回戦 青森山田 1-1(PK4-3)東北 Jヴィレッジ]

 第9回東北高学新人サッカー選手権大会が福島県のJヴィレッジで開幕。1回戦が行われた。第88回全国高校サッカー選手権準優勝の青森山田(青森)は同じく選手権出場の東北(宮城)と対戦。1-1からのPK戦の末、4-3で勝った。

 鹿島アントラーズに入団が内定したMF柴崎岳を中心に、準優勝メンバーが5人残る青森山田に対し、東北は守備的な布陣で挑んだ。中盤のポゼッションで上回る青森山田だったが、4バックの後ろにスイーパーを置いた東北の堅い守備をなかなか崩せず、攻めあぐねるシーンが多々見られた。
「ずっとグラウンドが雪で埋もれていて、ようやく芝でサッカーが出来た」と黒田剛監督が語ったように、青森は多くの積雪に見舞われており、選手権以降はグラウンドでサッカーが出来ない状況が続いたため、ピッチ上の選手たちは明らかに試合感が鈍っている感は否めなかった。

 0-0で迎えた後半、東北の伝統のカウンターアタックが炸裂する。13分、青森山田が前がかりになった瞬間、MF小林拓矢が抜け出すと、同じく抜け出した1トップの李鎮鉉へ繋ぎ、GKと1対1に。これを李が冷静に沈めて、東北がこの試合のファーストシュートで先制に成功する。
 
 これで攻めるしかなくなった青森山田は、柴崎をトップ下からボランチに下げ、彼のパス回しで攻撃のリズムに変化を与える。柴崎と差波優人のダブルボランチが巧みな配給から、東北の堅い壁を切り崩しに掛かると、29分、中盤のポゼッションから左サイドでボールを受けた柴崎が、ファーサイドへピンポイントクロスを送り込む。これをMF橘一輝がドンピシャヘッドであわせ、土壇場で青森山田が同点に追いついた。

 1-1のまま試合は延長戦に突入。延長戦も青森山田の猛攻と、東北の堅守という図式が続き、勝負はPK戦へ。先攻の青森山田は1人目の柴崎のキックがGK荒川徹也に阻まれた以外は全員が成功したのに対し、東北は2人外し、勝負有り。青森山田が苦しみながらも、初戦突破を果たした。

<写真>相手のマークを突き放そうとする青森山田・柴崎(左)
(取材・文 安藤隆人)

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