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[プリンスリーグ]選手権16強の境vs八頭“鳥取ダービー”はドロー

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[5.15 JFAプリンスリーグ中国2部第6節 境高 1-1 八頭高]

 JFAプリンスリーグ中国2部第6節、1月の全国高校サッカー選手権16強の境(鳥取)対八頭高(鳥取)は1-1で引き分けた。

 境と八頭。このカードは昨年の選手権予選準決勝と同じカードとなった。その際は1-1からPK戦へもつれ込む大熱戦の末境が勝利を収め、全国まで駆け上がった。当時、八頭のメンバーは全員が1、2年生で、今年はそのメンバーがそっくり残る形となり、「やっかいな相手」と境・廣川雄一監督も警戒する相手であった。

 そのリベンジマッチとなったこの一戦。八頭はボランチの橋本裕貴、MF谷尾駿、FW保木本隼土を軸に、ポゼッションからリズムを作るが、ボール回しの位置が低く、逆に境に高い位置でボールを奪われて、カウンターを受けるシーンが目立った。

 15分、先制したのは境だった。MF田口健太の右からのセンタリングをニアでFW原拓也がつぶれ、ファーサイドに飛び込んだエースの松川智哉が押し込んだ。その後も松川と原を起点にショートカウンターを仕掛ける境がペースを握るが、後半12分に松川が負傷交代をすると、「松川がいなくなって組み立てが難しくなった」と廣川監督が語ったように、境は攻撃の核を失い失速していく。

 すると、試合は必然的に八頭のペースへ。27分、相手のクリアミスを拾った橋本が同点ゴールを蹴りこんで、試合を振り出しに戻す。しかし、これをきっかけに流れに乗りたかった八頭だが、CBで主将を務める境の山西理輝努を軸にした境の堅い守備を切り崩せず、そのままタイムアップ。選手権予選準決勝同様に、試合は1-1のドローに終わった。

(取材・文 安藤隆人)

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