beacon

[総体]地元期待の那覇西、帝京、滝川二軸の争いか:Fブロック展望

このエントリーをはてなブックマークに追加
平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」展望
【Fブロック】
[那覇西、日本大学高、瀬戸内、室蘭大谷、帝京、滝川二]

 地元・沖縄での全国総体躍進を目指し「県内では負けられない」と練習に励んできた那覇西(沖縄1位)が強豪集うブロックをどう攻略するか注目だ。新人戦でも沖縄制覇を果たすなど個々の技術も高い那覇西は、慣れた夏の沖縄の暑さを追い風に戦う。

 4度目の全国総体優勝を目指す帝京はロアッソ熊本の高木琢也監督を父に持つMF高木利弥の得点力が浮沈のカギを握る。MF庵原栄ら要所にポイントとなる選手たちも備え、勝ち上がる力は十分。昨年初戦敗退の雪辱を果たし、全国総体4強以上11度という夏の強さを発揮することができるか。ただ、初戦ではJFA U-18選抜FW安藤瑞樹、MF石川勝智といった好選手擁する室蘭大谷(北海道1)が待ち構える。
 
 その勝者と2回戦で戦うのが関西の雄・滝川二だ。兵庫県大会決勝では右足首負傷の長期離脱から復活したFW浜口孝太主将が4得点をたたき出すなど6-0で大勝。パートナーの樋口寛規はプリンスリーグ関西で7得点を挙げるなど、こちらも得点力の高さが光る。全国総体の成績は87年の4強が最高だが、選手たちは今年その歴史を塗り替えるつもりだ。

 ここ数年間広島皆実、広島観音が2強を形成していた広島から初出場した瀬戸内にも注目が集まる。GK大谷友之祐はU-18/U-15GKキャンプやU-17中国地区選抜メンバーにも選出されている実力者。粘り強い守りから強豪たちの壁を突破する。初戦の対戦相手はチーム力で勝負の日本大学高。隠れた激戦区の勝敗の行方に注目したい。

(文 吉田太郎)

TOP