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[全国総体]地元期待の那覇西、注目FW藤岡の瀬戸内寄り切る

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[8.2 全国高校総体2回戦 那覇西 2-0 瀬戸内 具志川多種目球技場Aコート]

 平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」2回戦で地元・沖縄代表の那覇西(沖縄1)が登場。初出場の瀬戸内(広島)を2-0で破り、3回戦へ進出した。那覇西はあす3日の3回戦で滝川二(兵庫)と対戦する。

 地元期待の那覇西が好タレントを擁した瀬戸内を寄り切った。試合は前線で圧倒的な存在感を放つ高性能FW藤岡駿也やセンスの高さを感じさせる守護神・大谷友之祐といったタレント擁する瀬戸内を地元の雄・那覇西が迎え撃つ形となった。

 DFラインの後方にボールが落ちればひとりでチャンスにしてしまうスピードと得点力を備えた左足を持つ瀬戸内・藤岡に那覇西は苦しめられた。後半9分にはマーカーが一発で外され、左足シュートがゴールを捉える。27分には抜群のスピードを活かしてタッチライン際でボールに追いついた藤岡が、そのまま仕掛けてMF善本元へ決定的なラストパス。CFの金城勇弥のキープ力と左のMF高野凌の速さを活かしたサイド攻撃で対抗した那覇西だったが、先に1点を奪われていれば敗れてしまっていたかもしれない。

 ただ、「絶対に点を取られないつもりだった」という那覇西の2年生GK稲福千秋がゴール前に立ちはだかる。決定的なピンチを守護神の鋭い反応で跳ね返すと、1,200人の地元ファンらの後押しに乗ったチームは終盤攻め続け、終了直前に値千金のゴールをもぎ取る。33分、DF新垣昂平主将からのパスを起点に途中出場のMF田場竜二が頭でつなぐと、最後は同じく途中出場のDF山内悠が先制ゴールを頭で押し込んだ。

 ロスタイムにも山内のスルーパスからMF山元博公が右足でゴールを破り2-0。苦しい初戦ではあったが、南国の風に乗った那覇西がその進撃をスタートした。

(取材・文 吉田太郎)

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