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[全国総体]09年得点王が決勝弾!米子北、昨年越えへまず1勝(鹿島学園vs米子北)

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[8.2 全国高校総体2回戦 鹿島学園 0-1 米子北 具志川多種目球技場Bコート]

 昨年準優勝の米子北(鳥取)がエースの一撃で3回戦へと駒を進めた。米子北は平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」の初戦となる2回戦で鹿島学園(茨城)と対戦。後半33分に09年全国総体得点王のFW谷尾昂也が決めた決勝ゴールにより1-0で勝った。米子北はあす3日の3回戦で流通経済大柏(千葉1)と対戦する。

 目の前の1試合1試合をクリアしながら、昨年越えすることが最終目標の米子北。その初戦の相手は1回戦で聖和学園(宮城)に5-3で勝利している鹿島学園だった。1回戦で4ゴールを挙げているFW郡司健太郎をはじめ、2年生の10番・西谷和希、MF請川順也主将ら決定的な仕事のできる個人を擁するほか、米子北・城市徳之監督はそのディフェンス面など組織力の高さに対しても警戒。「1点勝負になる」と考えていた。

 ただし、昨年堅守と2トップの決定力の高さを活かして勝ち上がった米子北は今年も戦力が高い。最終ラインにU-19日本代表候補のCB昌子源が聳え立つほか、185cmの2年生守護神、助田龍太郎も存在感を放つ。8人で形成する守備ブロックは堅く、ボールを持つ時間もあった鹿島学園だが、シュートは計3本。GK細田秀樹中心にディフェンス面では健闘していたが、試合を決めることができなかった。
 
 逆に米子北はストロングポイントである得点力で最後1点をもぎ取った。後半33分、自陣からFKを途中出場のFW山本健太郎が頭ですらすと、DFの背後へボールが出てくることを信じて飛び出していた谷尾がGKとの1対1を確実に沈めて、決着をつけた。谷尾が「昨年よりも集中力は下だけど、攻めのパターンはある」という10年度版米子北。昨年鳥取県代表として史上初めて決勝進出した米子北は、もはや優勝候補の一角だ。果たして昨年越えは実現するのか。3回戦は指揮官が「優勝候補。対戦することが目標だった」と語り、谷尾が「自分たちよりレベルが上。挑戦者として臨みたい」と話した流通経済大柏との大一番に挑む。

(取材・文 吉田太郎)

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