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[全日本ユース(U-18)選手権]ロスタイムV弾で名古屋U18が勝利!!

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[9.4 全日本ユース選手権1次R第1戦 福岡U-18 1-2名古屋U18 西が丘]

 39.2度とうだるような暑さの中、東京・西が丘サッカー場で行われた1次ラウンドEグループのアビスパ福岡U-18(福岡)対名古屋グランパスU18(愛知)戦は、後半ロスタイムにがMF小幡元輝が決めた決勝ゴールにより、名古屋U18が2-1で勝利している。

 立ち上がりから福岡U-18がMF三島勇太のサイド攻撃を起点に果敢に攻め込むと、その流れのまま先制点を獲得する。前半25分、右サイドMF牛之濱拓のボールをPA内中央で受けたFW三苫元太が左に流すと、そのボールにつめたMF菊本侑希が右足でゴールを奪った。
 その後も福岡U-18は幾度もPA内へと持ち込み、チャンスをつくる。ただ名古屋U18GK古川真大が2点目を阻み、リードを広げることができない。

 1点ビハインドで迎えた後半、名古屋U18が反撃に出た。後半6分、左サイドから突破を仕掛けたFW川村啓輔が福岡U-18のGK大岩根優作を交わすと、左足で落ち着いて同点ゴールを決めた。
 その後、互いに暑さからか運動量が落ち始め、10分を過ぎると、両GKに異変があらわれる。互いに足をつる場面が増えると、同19分に名古屋の古川が交代。40分には、福岡U-18の大岩根がピッチを退いた。名古屋U18の小川誠一監督が「両チームのGKが交代したのは見たことがない」と話したように、この両GKの交代劇が、この日の過酷な日差しと暑さを物語っていた。

 ロスタイムは6分と表示され、試合はこのまま1-1で終わるかと思われたが、ここで魅せたのが名古屋U18の小幡だった。右サイドから流れてきたボールをPA内中央で受けると、切り返しから左足で豪快な逆転弾を決めてみせた。

 猛暑の中最後まで走りぬいた名古屋U18がまずは1勝を挙げた。福岡U-18は、名古屋U18の小川監督が「前半のところでアビスパさんのDFが本当に良かった」と振り返ったように、立ち上がりは攻守に渡り、ゲームを支配していただけに後半終了間際での失点は大いに悔やまれる。

 次戦は12日に行われ、福岡U-18は横浜FMユースと、名古屋U18は三菱養和SCユースとそれぞれ対戦する。

<写真>劇的な決勝弾を決めた名古屋U18・小幡
(取材・文 片岡涼)

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