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[全日本ユース(U-18)選手権]“リバプール成果”?!広島が5発快勝

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[9.12 全日本ユース選手権1次R第2戦 磐田ユース0-5広島ユース ひたちなか]

 高円宮杯第21回全日本ユース(U-18)選手権1次ラウンドAグループの第2戦が12日に行われ、ジュビロ磐田ユース(静岡)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)が対戦。昨年の準決勝の再戦となった一戦は前回Pk戦の末敗れた広島ユースが5-0で快勝し、雪辱勝利を挙げるとともに今大会初の勝ち点を手に入れた。

 試合は前半33分、広島ユースが相手陣内中央から突破を仕掛けると、FW川森有真のパスを受けたU-17日本代表MF野津田岳人がPA内中央からワンタッチでゴールへ押し込み、先制点を獲得する。

 この後なかなか突き放すことができなかったが、31分から4分間で3得点と怒涛のゴールラッシュ。まずは31分、PA外右からのFKを野津田が直接沈め、2-0とリードを広げると、33分にはMF浅香健太郎から浮き球のパスを受けたMF岡本洵が切り返しから左足でゴールへ沈めた。
 そして34分には、相手陣内でFW砂川優太郎、野津田とつなぎ、最後にはPA内中央でMF早瀬良平が右足で押し込み4点目。後半46分にはPKを砂川がしっかりと決め、5-0で大勝した。

 試合中には森山佳郎監督から「リバプールを思い出せ!!」とのゲキが飛んでいた。というのも試合前日に、モチベーションをあげるために見たVTRがマンチェスターUとリバプールの試合を編集したもの。後半15分過ぎにリバプールが先制し、その後ひたすら守って、最後にカウンターで1点奪い、2-0でリバプールが勝つという内容だった。この日の試合展開と「たまたま同じような感じになった」と森山監督は豪快に笑って話したが、このVTRが選手たちのゲームメイクに一役買ったことは間違いないだろう。

 磐田は前戦で柏U-18と打ち合いの末、3-4で敗れたため、今試合にかける想いは強かったがなかなか見せ場をつくることはできず。立ち上がりからMF鈴木凱士がサイドで起点となり幾度も攻め込むが、PA手前で止められ、シュートまで持ち込めない。後半2分には、MF清水貴文のミドルシュートがポストを叩くなど惜しいシーンもあったが、ゴールは遠く、無得点での大量失点という悔しい結果に終わっている。 

 Aグループでは、神戸U-18が既に2位以内となり決勝トーナメント進出を決めている。次戦は、18日に行われ、広島ユースは勝ち点3で並ぶ柏U-18と決勝トーナメント進出を懸けて対戦。未だ勝ち点の無い磐田ユースは神戸U-18との一戦で初勝利を狙う。

<写真>激しく競り合う広島ユース・DF越智翔太(左)と磐田ユース・鈴木
(取材・文 片岡涼)

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