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[全日本ユース選手権]静岡学園、今大会初出場の利根が“驚き”の2発!!

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[10.9 全日本ユース(U-18)選手権 静岡学園高 2-4 広島ユース 国立]

 約3ヵ月ぶりの公式戦のピッチは夢の舞台の国立だった。今大会初出場の静岡学園高FW利根瑠偉は2得点の大活躍。前回出場した公式戦は、7月4日行われたプリンスリーグ(東海)の名古屋U18戦(0-1)だった。今大会もベンチ入りこそあったが出場機会はなく、久しぶりの出場が全国の舞台「国立」となったが、一切動じることはなく、伸び伸びとプレーしてみせた。

 前半11分、左CKのボールが相手DFに当たったところを頭で押し込み、先制点を獲得。さらには同44分には右サイドを突破してきたFW廣渡剛太のボールをPA内で受けると、再び頭で押し込んだ。

 本来左MFを務めるMF篠原研吾が準々決勝の横浜FMユース戦で負傷。代役としての出場だった。その中で、静岡学園・川口修監督の「決定力と得点感覚があるから起用した」という期待に応えての2ゴール。それでも、利根は試合後「篠原がケガしたから出場することになった。次またチャンスがあれば、チームのために頑張りたい」と謙虚に話した。

 チームは利根の2点を守れず、後半に4失点。頂点まであと一歩のところで敗退が決まった。しかし、次の高校サッカー選手権大会へ向けて、これまで出場機会の少なかった選手が活躍したことは、光明だ。川口監督は利根のことを「ひ弱な部分もある」と評していたが、その部分を克服し、再び国立で勇姿を見せてほしいところだろう。

(取材・文 片岡涼)

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