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[クラブユース選手権]東京Vユースが南の決勝弾で連覇達成!!14回目の優勝に輝く!!

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[7.31 日本クラブユース選手権(U-18) 東京Vユース1-0神戸U-18 ニッパ球]

 緑の若武者が2年連続の夏の王者に!! adidas CUP 2011 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は31日、神奈川県・ニッパツ三ツ沢球技場で決勝戦を行った。東京ヴェルディユースがヴィッセル神戸U-18にFW南秀仁の2戦連続ゴールで1-0で勝利。2年連続14回目の夏の王者に輝いた。

 互いに慎重な立ち上がりとなったが、先にシュートを放ったのは神戸だった。前半7分、MF宮村哲朗の縦パスに抜け出したFW内田祐介がPA内右からシュートを狙うがGK中村一貴に止められた。その後は中盤でのミスも続き、思うようにボールを運べない。東京Vのプレスに慌ててはボールを失う時間が続いた。

 すると前半8分、東京Vのファーストシュートがゴールになった。MF吉野恭平からのパスを相手陣内中央で受けたFW南秀仁がドリブル突破。シュートコースを探しながら仕掛けていく。PA手前で顔を上げると、右サイドにフリーの味方がいたものの、強引に左足シュート。迷いなく蹴りこんだボールはゴールネットへ吸い込まれた。南の2戦連続弾で東京Vが先制に成功した。

 その後も東京Vがチャンスをつくる。前半11分にはFW高木大輔の果敢なプレスからボールを奪い、前線のMF杉本竜士へ。ドリブル突破から最後はゴールライン際のMF中島翔哉がシュートを狙ったが相手DFにクリアされた。

 なんとか1点を返したい神戸も前半15分過ぎに立て続けにチャンスをつくる。両サイドから攻め込み、セットプレーを獲得。右CKから蹴りこんだボールに内田が飛び込むがシュートを打つことはできない。同19分にはMF松村亮がPA内へドリブルで切り込み、自らシュートを放ったがGKに止められた。

 前半終了間際の44分には、東京Vが個人技での突破からチャンスを演出。杉本と中島のパス交換で左サイドを突破すると、最後は中島が左クロス。ファーサイドの高木が頭で落とし、高くバウンドしたボールを南がオーバーヘッドで狙ったが、わずかにヒットしなかった。前半を東京Vリードの1-0で折り返した。

 後半は立ち上がりから神戸が押し込む。後半4分、松村のスルーパスに右サイドを抜け出したMF高見啓太が右足シュートを放ったが、GKに阻まれる。直後の同6分にはPA内右で内田のパスに松村が飛び込むも、シュートは打てない。中盤から前線へスルーパスをつなぎ、崩しにかかったが、いずれもあと一歩のところで相手守備陣に跳ね返された。

 後半開始直後は押し込まれた東京Vだが、後半7分には南が決定機を迎えた。中盤からのパスに左サイドへ抜け出した中島がドリブル突破から中央へ折りかえす。ゴール前に飛び込んだ南はGKとの1対1となり、グラウンダーのボールにつめたが、シュートはわずかにポスト左へ外れた。

 その後は神戸が猛攻にかかる。サイドから崩しにかかり、クロスを入れるが精度を欠き、シュートは打てない。縦に早い攻撃を展開して仕掛けていったが、PA内に持ち込むことができずに時間は過ぎていく。それでも後半29分、ドリブルから松村がPA内左へ走りこんだMF小林成豪へパス。小林が狙ったシュートはGKに止められた。同33分にはPA内左の松村からの折り返しをゴール正面で内田がシュートもGKがストップ。同35分にはDF岩波拓也がPA内左から放ったシュートはゴール内へ流れ込むが、東京Vの吉野がゴール前でヘディングでクリア。1点が奪えない。

 東京Vは後半16分には高木に代えて、腰の故障で準決勝を欠場していた背番号10のMF端山豪を投入。同35分にはDF畠中槙之輔に代え、MF舘野俊祐。立て続けに3年生をピッチへ送ってゲームを締める。同40分には杉本に代わって、FW菅嶋弘希と前線へプレッシュな選手を送った。

 終了間際のロスタイム1分には、神戸がラストプレーでチャンスを演出。小林が仕掛けてPA手前左でFKを獲得した。FKのキッカーは準々決勝、準決勝と2戦連続FK弾を決めている岩波。思い切り蹴りこんだボールはわずかにゴール右へ外れた。そのまま試合は終了。東京Vが1-0で神戸を下し、2年連続で頂点の座に輝いた。

[写真]連覇を達成し歓喜に沸く東京Vユースの選手たち

(取材・文 片岡涼)
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