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[Y☆voice164]東京VユースMF楠美圭史「去年のような悔しいことをなくしていきたい」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第164回目は東京ヴェルディユース(東京)のMF楠美圭史選手(3年)です。
 11年U-17W杯の出場権をかけた10年のAFC U-16選手権では2試合に出場した元U-17日本代表のゲームメーカー。正確な技術とパスで攻撃をコントロールするMFの今季の目標とは?(取材日:4月15日)

―開幕戦(対流通経済大柏、2-2)はドリブルで長い距離を駆け上がってから、劇的なロスタイム同点ゴール
「パスコースは見えていたんですけど、相手が来ていなかったんでちょっと運んでみようかなと思った。いつもは絶対に打たないんですけど、打ったら入っちゃいましたね。もちろん打つ前は決めようと思っていたんですけど、上手く相手に当たって入ってくれた」

―大事な場面でのゴールは自分にとっても大きなゴール
「去年はゴールとかなかったですし、逆に先輩の(杉本)竜士クンとかは大事なときに決めてくれて3年生の力は大事だなと思っている。それが開幕戦でやれて、ましてはあの時間帯だったので良かった」

―去年は出番を失っていた時期もあった
「ポジションもボランチですし、去年のクス(楠瀬直木前監督)さんから今年富樫(剛一監督)さんのサッカーもそうですけど、あそこでボールを失っちゃうとチームの流れが止まっちゃう。そういう意味で去年ポジションを失っちゃったときはミスが多かったですし、今年は富樫さんにも『オマエがミスっていたらゲームにならないって発破を(自分に)かけろ』と言われている。ミスは減らしていきたい」

―自分しかない強みは
「ゲームを落ち着かせるところだったり、ボールをつなぐところは自信を持っています」

―17のワールドカップも目標だったと思うし今年に懸ける意気込みは相当なものでは
「去年は個人的に悔しいことが多くて、怪我も多かったですし、(U-17)ワールドカップ(落選)もありましたし、プレミアリーグも最後ああいう形で負けちゃいましたし、思い返すと悔しいこと多かったなと思う。今年最後ですし、そういう悔しいことをなくしていきたいです」

―きょう苦しんだ理由は
「立ち上がり思ったようにいかなくて、蹴られてセカンド拾えなくてマイボールになってもプレッシャーはそんなに来ていなかったんですけど、バックパスが多くなった。前に進めないと自分たちの良さが出ないのでそういうところが自分たちの苦しくなった理由かなと思う」

―全体的に今年はドリブラーが多い印象だが
「あそこまでボールを運べばやってくれる選手は多い。(中島)翔哉だったり、(前田)直輝、(高木)大輔とか。ボクは任せているので、あそこまで運ぶのが自分の仕事だと思っている」

―トップ昇格へのカギは
「ミスを減らすことも大事ですし、今年意識しているのはゴール。きょうああやって入ってくれた。きょう入ったことでさらに点取りたいという気持ちが出てきた。数字が残ってくれればトップの人も見てくれるかなと思う」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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