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千葉、新FWネット・バイアーノの初ゴールで先制も7戦未勝利・・・

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[8.22 J1第23節 大宮1-1千葉 NACK]
 
 J1第23節は22日、5試合が行われ、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャジェフユナイテッド千葉が対戦。千葉が前半32分にFWネット・バイアーノのゴールで先制したが、大宮は後半17分にFWラファエルのゴールで同点に追いつき、1-1の引き分けに終わった。
 大宮はいつも通りの4-4-2システムで臨み、出場停止のMF藤本主税のところにはMF内田智也が入った。2トップは新外国人のラファエルと藤田祥史が組んだ。
 対する千葉はMFアレックスがJリーグで初めてA型インフルエンザに感染していることが分かり、欠場。代わりにMF太田圭輔が先発し、4-4-2システムで臨んだ。2トップは巻誠一郎と出場停止が明けたネット・バイアーノが組んだ。
 前半序盤はホームの大宮が優位に試合を進めた。攻撃的MFの内田、橋本がサイドで基点となり、FWラファエルのキープ力、ポストプレーのうまさを生かした。守備面でも、中盤で積極的にプレスをかけて、千葉の中盤に仕事をさせなかった。
 反対に千葉はFW陣にボールが入らない。中盤で効果的なパス交換ができず、守備に回る時間が多くなった。前半16分、大宮は右サイドでFKをゲット。MF橋本がファーサイドに入れ、DFマトがヘディングシュート。千葉GK櫛野が弾いたところを拾いFWラファエルがクロスを入れたが、合わなかった。同29分には左クロスをファーサイドにいたDFマトがヘディングシュート。千葉GK櫛野が弾き、これをMF片岡がシュートするが、DFにブロックされた。
 大宮が押せ押せの中、千葉がワンチャンスをものにして先制ゴールを奪った。前半32分、速攻から右サイドからMF太田がクロス。これをネット・バイアーノがDF塚本に競り勝ちヘディングシュート。ネット・バイアーノの加入後初ゴールが生まれた。その後も大宮のペースで試合が続くが、千葉は最終ラインで何とか防ぎ、前半は1-0と千葉のリードで折り返した。
 両チームともメンバー交代はなく、後半がスタート。同2分に大宮がアクシデントに見舞われた。MF金澤慎が負傷でピッチを離れ、同4分にMF土岐田洸平が急遽、交代で入った。直後に、千葉もFW巻が右足首を痛めて担架で外に出た。すぐにピッチに戻ったが、痛みが残っていたようで、持ち味の運動量がガクッと落ちてしまった。
 後半も大宮が優位に進める中、FWラファエルがストライカーの本領を発揮した。同17分、左サイドでボールを受けてドリブル突進。千葉DF池田を切り返しで抜き去り、左足でシュート。加入後初ゴールで1-1の同点に追いついた。
 後半20分、千葉はFW巻に代えてMF谷澤達也を投入。トップ下の位置に入れ、システムを4-5-1に変更した。
 後半25分、大宮はMF橋本が左サイドからグラウンダーでクロスを入れるが、FW藤田がわずかに届かず。さらに1分後、FWラファエルが左サイドでパスを受け、フェイントでDFを交わして右足シュート。上に外したが、大宮が試合のリズムをつかんでいた。
 千葉も谷澤の投入で少しずつ攻め手が増えてきた。後半29分には谷澤のスルーパスにMF中後が抜け出しドリブル突進。ペナルティーエリア内で大宮DFにスライディングされて倒されたが、主審はボールにいっていると判断、PKは得られなかった。同33分には左MF深井に代えてMF工藤浩平を投入。工藤はトップ下に入り、谷澤が左MFに回った。
 後半終盤は、中盤でボールが動かせるようになった千葉がやや優位に試合を進めた。しかし、ゴールは割れない。ロスタイムに入り、大宮は2度の決定機を作るがいずれも得点はできず試合終了。1-1の引き分けに終わった。大宮は4試合連続で勝ち星なし。千葉は江尻監督の初勝利は4試合連続でおあずけとなり、チームは7試合未勝利という苦境に陥ったままだ。
<写真>先制点を決めた千葉FWネット・バイアーノ(7番)
(取材・文 近藤安弘)

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