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[C☆voice_31]筑波大MF上村岬「小さな局面を打開することで大きいチャンスになる」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第31回は1年生ながら今季18試合に出場し、得点ランク5位タイの10得点、さらには4アシストを記録。筑波大のインカレ出場権獲得に大きく貢献し、今回の関東選抜候補にも選出された筑波大のMF上村岬選手(1年=磐田ユース)です。大学サッカー1年目のシーズンも終盤に差し掛かった今、自身の今後の目標、そして今月18日に開幕する第59回全日本大学サッカー選手権大会へ向けての意気込みとは?

―関東選抜選考会を終えて。
「後半の45分だけの出場だったんですけど、筑波らしい、自分らしいプレーがグラウンドで出せたのは良かったです。点も取れたし、もっとボールに絡みたかったんですけど、結果としては良かったと思います」

―筑波らしい、自分らしいプレーとは?
「他の大学は筑波よりも、もっと簡単に蹴る。でも、もっと自信持って前を向いて、つないでいくサッカーが筑波らしいですね。そこで、自分がリズムを作れたり、小さな局面を打開することで大きいチャンスになると思うので。チームの流れが悪くても、自分のところの局面を崩すだけで、今日の試合もチャンスになったので。そういうサッカーが自分らしいかなと思います」

―『好調とか自分では感じないけど、最近毎試合で点が取れている』と話していたが?
「なんだか最近は点を取れていて。でも筑波で点が取れるのは、みんな周りの先輩たちが上手いから、それに助けられているというのがある。もっと周りに助けられるのではなくて、自分で点に持っていけるようにやっていければいいかなと思ってやっています」

―同期のFW赤崎秀平(筑波大1年=佐賀東高)選手が今季の得点王と新人賞を取るなど活躍しているが?
「練習や試合から赤崎に負けないようにというのもありますけど、赤崎がああいうプレーなんだったら俺は違うプレー。あいつをサポート出来る様なプレーが出来ればと思っています」

―当面の目標は?
「やっぱり今は筑波のサッカー。風間さんのサッカーが自分の中に入ってきて慣れてきたところ。そういうサッカーは、今回みたいな選抜に来ても、海外のチームと対戦するときにやっても通用する。そのサッカーを出せるようにやっていくことが目標で、特に今の代表に入りたいとか、どうしても入らなきゃやばいという危機感はない。入学当初より自分のプレーに自信が持ててきたので、今はチームでしっかり自分のプレーを磨いていきたい」

―この1年で自信を持てるようになった理由は?
「自分の技術が向上したというのが大きいです。中学や高校から比べれば、大学に入って風間さんの下でやらせてもらって、本当に技術というのは上がったと思う。そこで大きく自信がつきました」

―インカレへ向けて。
「トーナメントなので内容はどうあれ、まずは勝つことが大事。最近の試合で自分は結果を出せているので、それがインカレでも続けばと思います」

(取材・文 片岡涼)
連載:「College star voice」

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