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[MOM132]関東A選抜FW瀬沼優司(筑波大)_ゴールハンターの才能開花の2戦連発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.5 デンソーカップチャレンジ準決勝 九州選抜0-1関東A選抜]

 関東A選抜のFW瀬沼優司(筑波大2年=桐光学園高).。もともとシュートセンスは非凡なものを持つ選手だ。ボールを受けるポジショニングも彼の武器のひとつ。常にゴールにもっとも近い場所にいる男といっていいだろう。

 だが、ここ半年ばかりは彼の“伸び悩み”の時期でもあった。ポジショニングやボールへの反応は抜きん出ているのに、ゴールだけが決まらない。昨年は全日本大学選抜メンバーに選ばれていたが、今大会では関東選抜。本人に焦りがなかったとはいえないだろう。

 だがそんな中にあっても、関東選抜Aの神川明彦監督は「信頼していたし、ずっと先発で使い続けてきた。必ず結果を出すと思っていた」。

 その期待に応えるように、昨日の中国・四国戦に続き2試合連続のゴールをあげた。中国・四国戦でのゴールが瀬沼らしい鮮やかなゴールだとしたら、九州戦であげた得点は“怖さ”を感じさせるゴール。瀬沼本人は、「このチームのテーマである“戦う”という意識を持ってひたむきにやってきただけ」と言うが、今日のゴールにはボールを持ったらどこからでも狙うという、ゴールハンター特有の力強さがあった。それはたぶん、これまでの瀬沼には見られなかった魅力だ。「前にゴリゴリに行く姿勢というか、体を使って仕掛けようという意識が強い」と神川監督も評価する。

 「キレイでもグシャグシャなゴールでも、チームに貢献できればそれでいい」と瀬沼。この試合のゴールで、彼の中で何かが吹っ切れたのか。その答えは3戦連続ゴールが賭かった決勝戦で明らかになるだろう。

(取材・文 飯嶋玲子)
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