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[選手権]米子北は初の16強ならず、PK戦で青森山田に惜敗

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[1.2 全国高校選手権2回戦 米子北1-1(PK4-5)青森山田 等々力]

 米子北(鳥取)は3大会連続の2回戦敗退で初の16強入りはならなかった。前半30分にDF竹内修(3年)が「腓骨骨折の可能性もある」(城市徳之監督)という負傷交代。「3年間、レギュラーの子。痛かった」というアクシデントに見舞われた。

 それでも「もともとFWで、大会前からFWとして調子が良かった」というDF井勢天智(3年)を前線に投入。FW崎山諒一(3年)を右サイドハーフ、MF神田拓朗(3年)を竹内の抜けた右SBに下げて対応した。しっかりと守備ブロックを形成し、カウンターを狙う。前半を狙いどおりのスコアレスで折り返すと、後半11分、DF山田優祐(3年)の左CKにニアサイドのDF森本大貴主将(3年)が左足で合わせた。

「GKは長身で守備範囲が広い。デカい相手にはニアがチャンスだと思っていた」と森本が振り返る先制点。しかし、ここから青森山田の猛攻を浴びた。「点を決めたときは勝ったと思ったけど、青森山田はやっぱり強かった」。守勢に回り、後半33分に失点。1-1のまま何とかPK戦に持ち込んだが、4-5で競り負けた。

 最後の全国選手権で初戦敗退。それでも試合後は涙を見せることなく、キャプテンとして顔を上げた。「PK戦は運だと思っていた。PKで負けたらしょうがない。(PKを失敗した)小川を責めることはないし、最後までチームとして戦えてよかった」。全力を出し切ったからこそ、胸を張ることができる。森本は最後まで気丈に振る舞い、会場をあとにした。

(取材・文 西山紘平)

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