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[PSM]村松V弾!清水が今季初の「静岡ダービー」制す

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[2.16 プレシーズンマッチ 磐田0-1清水 愛鷹]

 だいいちテレビCUP 2013 Jリーグプレシーズンマッチ in 愛鷹「ジュビロ磐田vs清水エスパルス』が16日、静岡県愛鷹広域公園多目的競技場(静岡県沼津市)で行われ、清水がMF村松大輔の決勝ゴールによって1-0で勝った。

 今年初の静岡ダービーは清水が制した。昨年12位の磐田は4-2-3-1システムから今年3-5-2システムへチェンジ。GKは昨年右足アキレス腱断裂でJ1出場2試合に終わった川口能活で、3バックは右から神戸から加入した伊野波雅彦チョ・ビョングク藤田義明が並んだ。中盤は右のウイングバックが駒野友一、同左が山本脩斗、そしてワンボランチには京都から加入のチョン・ウヨンを配置。2列目は右が小林裕紀で左に山田大記が入り、2トップは山崎亮平前田遼一が務めた。

 一方、昨年9位の清水は、今年3ボランチを採用。GKは林彰洋で、4バックは右から吉田豊平岡康裕カルフィン・ヨン・ア・ピンイ・キジェが並び、注目の3ボランチは杉山浩太を中心に右が村松で左がイ・ミンス。3トップはデュッセルドルフ(ドイツ)へ移籍したFW大前元紀に代わる右FWに18歳のFW石毛秀樹が入り、左がFW高木俊幸、そして中央には4年半ぶりのJリーグ復帰となるFWバレーが配置された。

 先制点は清水が奪った。7分、清水は石毛が獲得した右FKを李記帝が左足で放り込む。ニアサイドでフリーのバレーが頭で合わせた一撃は川口が防いだものの、こぼれ球にいち早く反応した村松が右足シュートを右隅に流し込んだ。

 高い位置からプレッシャーをかけ、好守から流れのいい攻撃を見せる清水は、18分にも中盤右サイドでボールを持った吉田が相手3バックの外側からPAへ飛び込んだ李記帝へ一発で展開。枠をこそ捉えなかったものの、走りこんだ李記帝は左足ダイレクトシュートを放った。そして39分にはチョン・ウヨンからインターセプトした石毛が右サイドを独走。そして正確なクロスをファーサイドの高木が折り返す。だが、この決定機はバレーのシュートへの判断がやや遅れて決め切ることができなかった。

 一方、なかなか攻撃の起点が見つからなかった磐田だが、プレスを掻い潜って出された縦パスでチャンスメーク。24分にはディフェンスラインからの一本のパスで左オープンスペースを突いた山崎が中央へ折り返し、小林裕が決定的な左足シュートを放つ。さらに30分には3ボランチのギャップを突いてパスを受けた前田が右サイドの駒野へ展開。SBをかわした駒野がゴールライン際までえぐり、クロスを放り込んだ。また、後半立ち上がりには山田と山崎のコンビなどで相手を揺さぶり、11分には左中間から駒野が放った右足FKがゴールを捉える。
 
 ただ、清水は後半も好守を続け、スペースへ飛び出す石毛が決定機を迎える。8分にはイ・ミンスの左足クロスからファーサイドでフリーの石毛が右足シュート。15分にはディフェンスラインの背後で杉山からパスを引き出した石毛が左サイドから左足を振りぬく。だが川口の好守でこのピンチを守った磐田は18分、前田と山本に代えてFW金園英学とMF松浦拓弥を投入。山田を左アウトサイドへ出し、右の駒野と左の山田を起点に反撃の色を強めていった。

 そして25分には決定機。松浦がPAへ斜めに入り込んできた小林裕へ浮き球パス。小林裕が反転しながら出した折り返しに金園が飛び込む。この決定機は必死に足を伸ばした平岡の好守に阻まれたが、その後も山田、松浦らがボールをつないで清水守備陣に穴を開けようとした。だがMF小林祐希、FW阿部吉朗と攻撃的な選手を投入して同点を目指した磐田だったが、最後まで1点を奪うことができず。一方、FW瀬沼優司、MF八反田康平、FW伊藤翔を前線に投入した清水は最後まで運動量、集中力が落ちず、1点リードを守りきった。

 主力組に関してはここまで練習試合を含めて失点がないという清水。ただ村松は「攻撃の部分のコミュニケーションはまだまだ。もっと良くなる」。静岡ダービーを制して幸先の良いスタートを切った清水だが、開幕までにもっともっとチームを高めていく。
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