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世界へ見せたゴールパフォーマンス、広島がクラブW杯初陣飾る

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[12.6 クラブW杯1回戦 広島1-0オークランド・シティ 横浜]

 FIFAクラブワールドカップ2012が6日、開幕し、横浜国際総合競技場では開催国代表のサンフレッチェ広島とオセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)が対戦した。クラブW杯初出場となった広島は後半21分、MF青山敏弘が強烈なミドルシュートで先制点。これが決勝点となり、1-0で世界大会初陣を制した。広島は9日に豊田スタジアムで行われる準々決勝でアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)と対戦する。

 広島は1日のJ1最終節・神戸戦(1-0)からはメンバー一人を入れ替えた。MF石川大徳に代わってMFミキッチが右サイドハーフで先発。それ以外は神戸戦と同じメンバーだった。
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 立ち上がりから得意のパス回しでボールポゼッションを高めていく広島が試合の主導権を握った。前半8分にはPA内へ進入した青山がフィニッシュまで持ち込むが、シュートはGKがセーブ。同20分の右CKのチャンスではMF高萩洋次郎がゴール前に上げたボールが直接ポストを直撃し、跳ね返りをMF森崎浩司が狙ったが、これもGKの好守に阻まれた。

 前半29分にはDF水本裕貴から左サイドのスペースに絶妙なスルーパスが通り、MF清水航平がGKとDFの間にグラウンダーのクロス。オークランドDF岩田拓也のクリアはゴール方向に向かい、あわやオウンゴールになりかけたが、GKが何とか弾いた。何度か与えたオークランドのセットプレーの場面もGK西川周作が冷静に対応。ゴールこそ奪えなかったが、初の世界大会にも動じることなく、前半を0-0で終えた。

 後半も広島ペースで試合は進む。しかし、後半6分、高萩の強烈な右足ミドルシュートは左ポストを直撃。同7分には右サイドを突破したミキッチの右クロスにファーサイドの森崎浩が頭で合わせたが、GKが鋭い反応でCKに逃れた。

 立て続けにチャンスをつくりながら1点が遠い広島は後半16分、清水に代えてMF山岸智を投入し、最初のカードを切った。同21分にはミキッチの右クロスから森崎浩がヘディングシュート。GKが弾いたところに山岸が詰めるが、押し込めない。それでもこぼれ球をつないで波状攻撃を仕掛けると、中盤でボールを受けた青山が右足を振り抜き、目の覚めるようなミドルシュート。GKの頭上を越えたボールがゴール上に突き刺さり、ついに待望の先制点を奪った。

 得点後は広島恒例のゴールパフォーマンス。DF千葉和彦とDF森脇良太が“魚役”になっての「魚釣りパフォーマンス」を披露し、場内を盛り上げると、世界へ広島のゴールパフォーマンスを“発信”した。

 先制したことで余裕を持って試合を進める広島。後半32分、森崎浩が左足で狙った直接FKはゴール右に外れ、同40分には森脇のミドルシュートがクロスバーを直撃する。追加点はならなかったが、守備陣が1点のリードをしっかりと守り抜き、1-0の完封勝利。初参戦のクラブW杯初陣を制し、準々決勝に駒を進めた。

(取材・文 西山紘平)

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