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若き才能が激突!ベレーザが田中美の決勝点を守りきり開幕4連勝!

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[4.13 なでしこリーグ第4節 浦和0-1日テレ 駒場]

 プレナスなでしこリーグ第4節1日目が13日、各地で行われた。6位の浦和レッドダイヤモンズレディースは、開幕3連勝中の2位日テレ・ベレーザを駒場スタジアムに迎えた。試合は前半31分、なでしこジャパンのFW田中美南が自ら得たPKを沈めた日テレが、1-0で浦和を下した。日テレは開幕4連勝とした。

 若く才能溢れる選手が、数多く揃う浦和と日テレ。ホームの浦和の先発平均年齢は21.0歳。対する日テレも21.5歳と若く、8日から12日まで大阪で行われたU-19日本女子代表候補トレーニングキャンプに参加した4選手を含む、5選手が10代ながらスタメンに名を連ねた。

 ショートパスを繋いなでいくスタイル同士の一戦は、試合開始早々から中盤での激しい潰し合いを見せた。両チームの1トップ、FW吉良知夏(浦和)、とFW籾木結花(日テレ)にボールが入るとボランチとセンターバックが素早く囲み、互いに攻撃のリズムを作らせない展開に。

 テクニックに優れた選手を中盤から前線にかけて配置しながらも思うような展開に持ち込めない日テレだったが、前半18分、浦和がDFラインでキープしていたボールをMF長谷川唯が素早くプレスをかけて奪い、シュートまで結びつけるが、ボールはゴールマウスを大きく越えていった。

 前半30分、U-19日本女子代表候補コンビが試合を動かす。右サイドバックのDF土光真代の縦パスを右サイドで受けた田中が浦和の左サイドバックと1対1の局面を作る。ドリブルを仕掛けた田中が、PA内で倒されてPKを獲得すると、これを自らが沈めて日テレが先制に成功する。

 後半になって浦和の運動量が落ちると、日テレの選手を捕まえきれなくなり、ファウルで止める場面が目立つ。同25分には、ケガ明けのなでしこジャパンのFW阪口夢穂が途中出場。今季最長となる20分ピッチに立った。

 懸命の応援を続けるサポーターのためにも同点、逆転を目指す浦和だが、最後までDF岩清水梓とDF須藤安紀子の壁を崩せないまま試合終了。開幕で白星スタートを飾ったが、その後は3連敗と苦戦している浦和。試合後、サポーターに拍手で迎えられると「本当に温かい。この恩を返すには勝利するしかない」と手塚貴子監督は試合後に語った。

 一方、開幕からの連勝を4に伸ばした日テレは、同じく4連勝中のINAC神戸レオネッサを得失点差で追いかける。「INACのことは特に意識していない。来週の試合に勝つだけ」(寺谷真弓監督)。タイトル奪還に燃える日テレだが、女王の背中ではなく、まずは目の前の勝利を目指す。

(取材・文 奥山典幸)

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