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先発10人変更のスペイン、2トップのアベックハットなど10得点でタヒチを粉砕

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[6.20 コンフェデレーションズ杯B組 スペイン10-0タヒチ リオデジャネイロ]

 コンフェデレーションズ杯は20日、グループリーグB組の2節を行い、スペイン代表がタヒチ代表と対戦した。前半5分にスペインはFWフェルナンド・トーレスのゴールで先制する。その後はやや攻めあぐねたが、前半30分過ぎからシンプルにロングボールを入れる攻撃を主体にすると、面白いようにチャンスをつくり、前半のうちに3点を追加した。後半も容赦なくタヒチを攻め続けたスペインは、2トップのF・トーレスとFWダビド・ビジャがそろってハットトリックを達成するなど、大量10得点を挙げて勝利。2連勝で決勝トーナメント進出に大きく近づいた。

 初戦のウルグアイ戦から中3日でこの試合を迎えた両チーム。スペインはDFセルヒオ・ラモス以外の10選手を入れ替えるなど、大幅なメンバー変更をしてこの試合に臨んでいる。対するタヒチは、GKにミカエル・ロチェ、DFにエドソン・レマイレの2人を起用している。

 リオデジャネイロの大観衆がタヒチに大歓声を送る中、開始早々、スペインが先制に成功する。左サイドをMFフアン・マタとのワンツーから突破したフェルナンド・トーレスがPA内までボールを運び、右足でGKロチェのニアサイドを射抜いた。その後もビジャとF・トーレスの2トップを中心に、スペインが押し込む時間が続く。タヒチもGKロチェを中心にゴールを守り、速攻に転じようとするが、パスの精度が低く、スペインの守備網を突破できない。

 前半25分には、タヒチのFWスティービ・チョン・フエが長い距離をドリブルする。PA外でDFラウール・アルビオルに倒されてFKを得たが、FWマラマ・バヒルアのFKは壁に当たり、得点にはつながらなかった。なかなか追加点を挙げられなかったスペインも、31分にビジャからのパスを受けたダビド・シルバが左足で確実にゴールネットを揺らした。その2分後にも、最終ラインの裏をとったF・トーレスが、飛び出してくるGKロチェをかわして、無人のゴールにボールを流し込んだ。

 猛攻を続けるスペインは、前半39分にも積極的に得点を狙っていたダビド・ビジャが、ダビド・シルバのアシストを受けてゴールを決めた。前半の45分間だけでスペインが4点をリードし、勝利を決定的なモノとしている。

 後半に入り、スペインはセルヒオ・ラモスを下げて、MFヘスス・ナバスを起用する。そのヘスス・ナバスのスピードを生かした攻撃を見せるスペインは、後半4分にも左サイドからDFナチョ・モンレアルが折り返したボールをビジャが決めた。同12分にはF・トーレスが右サイドからのクロスに合わせて、ハットトリックを達成する。その7分後にはGKのミスを逃さず、ビジャもハットトリック。さらにマタも中央突破からゴールを決め、8点目を挙げた。

 残り15分を切り、スペインは最後の交代枠でMFアンドレス・イニエスタを投入する。その直後、ヘスス・ナバスのクロスが相手選手のハンドを誘発し、スペインはPKを得たが、F・トーレスがPKを外してしまう。しかし、その直後にF・トーレスは速攻から汚名返上のゴールを決めて、この日のゴール数を4に伸ばした。さらに後半44分にはダビド・シルバも2点目を記録。タヒチも何とか1点を挙げようと、ロングカウンターを仕掛けようとするが、フィニッシュまでは持ち込めず。シュートも前半の1本に抑えられた。大会史上最多10得点を挙げたスペインが、大会制覇に向けて、勢いのつく勝利をあげている。

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