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新加入の関口弾もあり、浦和がACL5年ぶり勝利!!

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[3.12 ACL第2節 浦和4-1ムアントン・ユナイテッド 埼玉]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2013は12日、グループリーグ第2戦を行い、F組の浦和レッズは埼玉スタジアムで、ムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦した。浦和は8分、CKからMF柏木陽介のゴールで先制する。その後も自陣深くに引くムアントンを揺さぶり、相手DFのファウルを誘発。前半30分には退場者を出させた。数的優位の中、後半も攻め続ける浦和は、19分にMF関口訓充、同24分には途中出場のMF原口元気も得点を記録。さらに相手DFのオウンゴールで加点した。終了間際に1点を許したが4-1で快勝。2試合を終えてFグループの2位に浮上している。

 9日に行われたJリーグの第2節・名古屋戦(1-0)から中2日で試合を迎えた浦和は、MF鈴木啓太、梅崎司、原口元気をベンチスタートにし、MF那須大亮、MF平川忠亮、MFマルシオ・リシャルデスを先発起用した。対するムアントンは、5-4-1の守備的布陣で試合に臨んでいる。
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 FW登録のキム・ユジンをDFで起用し、前線に一人を残して10人で守りを固めるムアンテッドに対し、浦和が立ち上がりから圧倒的にボールを保持する。前半8分にはMFマルシオ・リシャルデスのCKを柏木が左足で合わせて、幸先よく先制した。同22分にもDF森脇良太が倒されて得たFKを、柏木がゴール前に入れてDF槙野智章が合わせたが、ゴール右に外れて行った。

 自陣に引きこもり、攻撃するスペースを消してくるムアントンに対し、前半30分には左から槙野がドリブルで仕掛ける。DFピヤポン・ブンタオに倒されると、ベンジャミン・ウィリアムズ主審は2枚目のイエローカードをブンタオに突き付け、浦和は数的優位を得た。35分にはFW興梠慎三のポストプレーから、速攻を見せる。左サイドのMF関口訓充の折り返しをMF那須大亮がヘッドで折り返す。そこに柏木が飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。

 ムアントンも41分には速攻を見せる。退場者を出してから右SBにポジションを変更したDFアティット・ダオワサンが攻め上がり、左足でシュートを放ったがゴール左に逸れて行った。前半終了間際には浦和も空いてPA内で細かくパスをつなぎ柏木からのパスを受けた関口がシュートしたが、左サイドネットに外れた。このまま浦和が1点をリードして前半を折り返す。

 後半も優勢に試合を進める浦和は、6分に速攻から興梠が最終ラインの裏を取り、右サイドからクロスを入れるが、マルシオに渡る前にクリアーされる。後半9分にも左サイドの関口が入れたクロスをファーサイドでフリーになっていた那須がヘッドで合わせたが、ボールはゴール右に逸れて行った。

 後半13分には前線に残っていたジュロフスキーにボールが出たが、平川がボールを奪い事なきを得ている。同16分には両チームのベンチが動く。ムアントンがローランド・リンツに代えて、MFサラウット・マスクを起用。浦和は柏木とマルシオを下げて、原口とMF梅崎司をピッチに送り出した。

 後半19分には左サイドから仕掛けた関口がゴール前に速いボールを入れる。これがそのままゴールに決まり、浦和が2-0に点差を広げた。さらに24分にも右サイドから森脇が入れたクロスを原口がヘッドで決めて、勝利を決定づけた。同26分に浦和は興梠を下げて、FW阪野豊史を起用する。同33分には最終ラインの裏でボールを受けた原口がPA内でボールを持ち、阪野にパスを出す。しかし、阪野に届く前に戻ってきたDFに当たり、オウンゴールとなった。

 試合終了間際の44分には右サイドを崩され、MFダグノ・シアカにゴールを許してしまった浦和だが、4-1で5年ぶりのACL勝利を挙げた。30分早くキックオフを迎えた全北現代(韓国)と広州恒大(中国)の試合は1-1の引き分けに終わり、2節を終えて勝ち点3となった浦和は、2位に浮上している。
(取材・文 河合拓)
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