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1ゴールもPK失敗を猛省のMF阿部「まだまだ精神的に弱い」

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[4.24 ACL第5節 浦和3-2広州恒大 埼玉]

 浦和レッズは24日、ACL第5節の広州恒大戦に3-2で勝利し、グループリーグ突破の可能性を残した。前半23分にはPA内でMFマルシオ・リシャルデスがPKを獲得したが、MF阿部勇樹がこれを失敗。逆に前半36分にはFWルーカス・バリオスにゴールを決められて、先制される苦しい展開になった。それでも、後半に入って3得点を挙げた浦和は逆転勝利。PKを失敗した阿部も2点目のゴールを決めて、勝利に貢献している。

 試合後、安堵の表情を見せた阿部だが「僕が(PKで)1点決めていたら、相手の1点もなかったと思う。その分チームに迷惑をかけました。申し訳なかった」と、ポストに当てたPKを猛省した。さらに、その直後にも、阿部はらしくないパスミスが続いた。「引きずってしまいましたね」と、阿部自身も認める。

「切り変えなきゃと思ってやっていましたが、うまくできていなかった。精神的に、まだまだ。直後に2,3回ミスをしてしまったので、あそこをどうコントロールしていくか。後半に入る前に切り変えられたので、外した直後に切り替えられるように、自分でやっていかないといけない。そこができなかったから、ちょっと前半の途中から相手のチャンスだったり、生んでしまったと思うので。そこは自分自身、解決してやっていかないといけない」

 それでもやはり、阿部は頼りになる男だ。後半18分には「もう、あのときは阿部さんしか、見ていませんでした」というDF槙野智章からの折り返しを受け、右足のシュートを流し込んだ。「PK失敗を取り返したかったので、あの1点が取れて良かった」と阿部は言う。

 このゴールもあって、逆転勝利を収めた浦和は、最終戦までグループリーグ突破の可能性を残した。すでに自力でのグループリーグ突破の可能性は消滅しているが、「うちは勝たないと何も生まれない」と、自分たちのことに集中するべきだと強調した。「相手(ムアントン・ユナイテッド)も最終戦に『ホームのサポーターの前で勝ちたい』っていう思いがあると思う。僕たちは、そこで勝たないと話は進まないので、結果を出せるようにやっていきたいです」と、最後まで気を引き締めた。
(取材・文 河合拓)
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