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井原HC指揮の柏、一体感持って初戦乗り切る

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[9.4 天皇杯2回戦 柏4-2筑波大 柏]
 
 8月31日のJ1第24節鹿島戦後にネルシーニョ監督が辞意を表明した柏レイソルはこの日、井原正巳ヘッドコーチが暫定的に指揮を執った。母校・筑波大との「運命的なものを感じた」という一戦を4-2で乗り切った井原ヘッドコーチは「監督不在の非常事態の中で選手たちがどのような気持ちで臨むのか大事と考えていた。難しい状況だったが、選手たちが一体感を持ってやってくれたと思う。しっかり勝利できたことは嬉しいし、次につながったことは良かった」とホッとした表情を見せた。

 鹿島戦での黒星はチームにとってJ1で10戦ぶりの敗戦だった。ネルシーニョ監督の突然の辞任表明でチームに衝撃が走ったが、一人ひとりが冷静にできることをやった。この日、井原ヘッドコーチはチームの戦い方については大きな変更をせず。プレスをかける位置などミーティングでアドバイスしていた点もあったが、ベースはこれまでと変えずに試合に臨んだ。3-1で前半を終えた後のハーフタイムも「不用意なミスでボールを失わないこと」などの指示で、まずは勝つことに集中した。

 目の前の試合を勝つことだけ。選手たちの思いもひとつだった。FW澤昌克は「幸いにも目の前に試合がある。ボクらは(ピッチ上で)仕事をするだけ。グラウンド内で結果を残せばファンも喜んでくれる」。混乱することなく、まずは連覇のかかる天皇杯初戦を突破した。次は9月7日のナビスコ杯準決勝・横浜FM戦第1戦。チームはこの試合も勝つことだけに集中する。

(取材・文 吉田太郎)

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