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[Y☆voice243]興國MF渡部大樹「楽しんだ時の興國は強い」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第243回目は興國高(大阪)のMF渡部大樹選手(3年)です。

 3月のミズノカップU-18 IN 香川2013で存在感を放った司令塔。182cm、75kgの体躯と正確なボールタッチ、ポジショニングで攻守の起点となる大型MFの今年にかける思いとは?(取材日:3月31日)

―ミズノカップ決勝を振り返って
「まだまだグラウンド状態が悪かったと言っても、ファーストタッチでのミスとか、ロングキックもズレたりしていましたし、技術面もミスがあった」

―それでも全然ボールを取られなかった
「取られなかったですけど、自分の中で次やりたいプレーをするためのファーストタッチの位置とかがズレていたでのまだまだ練習していかないといけない」

―興國サッカーができた準決勝、決勝だった
「ボールはある程度保持できていた。ゴール前でもっと怖さを出していけるように、バイタルを攻略していかなければいけない。チーム全体で。まだまだ(エースの)ヨンボだけに頼っている部分があるのでチームでつくれるようにしたい」

―興國サッカーの良さは?
「やっていて楽しい。難しいけれど、その分、上に行けば行くほど、サッカーで楽しくなってくる。今回も基本的に試合していて楽しかったですし。ボクからもみんなに楽しめ、楽しめと声をかけていました。昨日、(W杯予選の)フランス対スペイン戦を見て、ワンタッチでもっと動かそうと。結構、センターバックから僕のところへつけろと言って。簡単に(プレスをかけてくる相手の)2トップのところを突破するところを意識していた」

―全国でどれだけやれるか
「結局は上に行かないと見てもらえない。ただ、勝ちにこだわって興國のサッカーができなくなっても興國らしくなくなって、『何やねん』となると思う。楽しんだ時の興國は強いと思うから、楽しんでサッカーしていたら、結果がついてきて全国いける。楽しんでいく」

―プロ入りを目指していくと思うが、現在の強みと課題は?
「まだJは遠いなと思っています。ファーストタッチの技術とか、ワンタッチの技術がまだまだ。ヘディングとかフィジカルは自信を持っている。この体格でボールタッチが得意なところは武器。一番はプロを目指しています」

―個人的にはどのような1年に
「(松本入りした)和田達也さんとか、(富山入りした)山本(山本祥輝)さんが、特に山本さんがプロになったのに『悔いが残っている。もっとやっていればよかった』と言っていた。僕は後悔しないように時間が少しもあったらボールを触って、技術でもフィジカルでも、ヘディングでも負けない中盤の選手になりたいです」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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