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[Y☆voice249]青森山田MF山田武典「今年はしっかりと勝ち切れるチームに」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第249回目は青森山田高(青森)MF山田武典選手(3年)です。

 北の名門・青森山田の主将は展開を一本のパスで変え、チームにゴールをもたらす左足を駆使した攻撃力の高さが特長。レギュラーとして高校選手権も経験している主将の今シーズンの目標とは?(取材日:4月7日)

―プレミアリーグ開幕戦の三菱養和SCユース戦(0-0で引き分け)を振り返って
「シュートの精度だったり、そこに行くまでの形だったりが、まだ完全につくり切れていない。つくっている段階なんですけど、そういう中でも何回か1対1とかチャンスはあった。それはこれから点になるようにしっかりと詰めていきたいです」

―この時期(4月上旬)は雪もあって厳しい環境
「全面でサッカーはできるんですけど、この時期はまだグラウンドに雪があったりで。去年も開幕から3回くらい引き分けているので、自分たちはしっかりとスタートダッシュを切ろうと話していたんですけど、やっぱり引き分けになってしまって不甲斐なさを感じている。次の試合は勝とうという意識でいます」

―監督からも前の迫力という話があった
「きょうは無得点でしたけれど、自分たちの3トップは力があると思っている。通用すると思うので爆発すれば優勝争いもいけるのかなと思っています」

―自分自身の役割
「自分は2シャドーの片割れなんですけど、FWにボールを預けて出ていったりとか、スルーパスで攻撃をもっと活性化させたりすることが役割だと思っています」

―左足もいいものを持っていると思うが
「ありがとうございます。でもきょうは不発だったので次に頑張りたいです」

―今年はキャプテンに任命された
「プレミアは3年目ですし、自分たちの代で落とすわけにはいかない。降格は絶対にできない。ただ去年は4位で2位、3位とも勝ち点差はなかった。上を目指して頑張りたいです」

―今年は足元がうまい選手が多い
「去年は縦に速い選手が多かったんですけど、今年は自分たちがボールを保持して自分たちが主導権を握ってサッカーをやるようにしてきた。でも、まだ詰め切れていないところがある。自分の判断が遅かったりしてまだゲーム慣れはしていないのかなと思います」

―スタイルの違う上の代とアジャストするのは難しかったのでは?
「最初は難しかったですけど、先輩たちも気を使ってくれたりしていた。自分もそれに応えようと思った。縦に速いサッカーも勉強になりました」

―今年もトップを狙える力はある
「優勝は狙っている。カギは前線の調子。爆発すれば本当に通用すると思う。距離感もきょうは少し遠かったと思う。本来はもっと近い位置で崩すことが自分たちの特長だと思っている」

―優勝候補だった選手権は3回戦敗退と悔しい思いをした
「優勝する力はあったと思います。メンバーもいましたし。でも勝ち切れなかったのは選手権特有の難しさがあったと思う。自分は経験できたし、今年ラストなので、しっかり勝ち切れるチームにしたいです。いくらボールを回しても、点を取らなければ勝てないので、そこは意識してやっていきたい」

―個人としても評価をより高められる
「プレミアで活躍すれば評価をされると思う」

―見て貰いたいところは
「左足のキックですね。あとはゲームをつくるパスだったり、コントロールするところを見てほしい」

―憧れの選手
「(アンドレア・)ピルロとか。ちょっと役割的には違うんですけど、シャビとかギャップで受けるところが上手いので、参考にして見ることはよくあります」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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