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[総体]京都府勢の躍進再び!洛北が健闘の初出場・今治西に3発勝利

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平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.1 全国高校総体1回戦 今治西0-3洛北 福岡フットボールセンター人工芝]

 昨年度の全国高校選手権で準優勝した京都橘に続く京都勢躍進を目指す洛北が初出場の今治西(愛媛)に3-0で快勝。京都府勢4年ぶりとなる初戦突破を果たした洛北は、鹿児島城西(鹿児島)と戦う2回戦へ進出した。

 立ち上がり押し込んだのは前年の愛媛県東予地区予選初戦敗退から県大会優勝と大躍進を遂げた初出場校、今治西だった。好守からスピーディーな攻撃でゴールヘ迫ると、MF橋田淳平(3年)の右足FKなどで先制点を狙っていく。24分には右サイドを崩し、折り返しをMF松村研汰(3年)が決定的なシュート。これはDFのスーパークリアにあったものの、個々で劣ると見られていた今治西が自分たちのリズムで試合を進めていた。

 序盤の得点が多い今治西が立ち上がりからエンジン全開で仕掛けてくることを想定していた洛北だが、それを跳ね返すことができずに受け身となってしまっていた。17分にはMF伊藤寛生(3年)が左サイドを個人で打開してエースFW中大路健(3年)が決定的なヘディングシュート。ただ、ポゼッションでボールを支配してチャンスをつくる一方で、相手の好守と鋭いカウンターで押し戻されるシーンが何度も見られた。

 それでも、前半29分に洛北が先制する。自陣からCB八倉望人(3年)が蹴ったFKを相手DFが処理しきれずにディフェンスラインの後方へ抜けると、これに反応した中大路が右足のハーフボレーでゴールヘ突き刺して先制点。これで主導権を握った洛北はボールを支配し、また伊藤が「京都の時からも後半はボクらの方が圧倒していて必ず点取れていた。全国でもしっかり走ろうということで、『もっと自分たちのやってきたことを信じてやろう』と言っていた」と説明する運動量で相手を上回って試合を進めていく。

 今治西の集中した守りに最後まで苦しんだ洛北だったが、後半26分に交代出場のFW大川聡一郎(1年)が大仕事をしてのける。山岡宏志監督が「期待の1年生」というMFは相手DFの逆をとるドリブルで右サイドを突破すると、中央へラストパス。これを伊藤が右足でゴールヘ沈めて2-0とした。さらに33分には伊藤の左CKのこぼれを拾ったFW水谷勇貴(3年)が左足シュートをゴールヘ流しこんで最後は自力の高さを示した。

 1月の京都橘の進撃が洛北の意識を高めたことは間違いない。ただ、まずは目の前の一戦一戦に集中して戦っていく。山岡監督は鹿児島城西との2回戦へ向けて「耐えて、踏ん張って持ち味が出れば、いいゲームになる」と期待。主将の中大路は「(京都橘の成績は)意識します。一戦一戦勝てば、サッカーなので(チャンスはある)。一戦一戦しっかりやれば勝てる。上を見ずにしっかりと戦って行きたい」と力を込めた。

[写真]後半26分、洛北・伊藤が2点目のゴール
(写真協力『高校サッカー年鑑』)


(取材・文 吉田太郎)
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